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レオパレス21ミャンマーオープン 2017
ミャンマーのゆうべ
「新しくなって男子ツアーがどこか、変わってきたんじゃないか。盛り上がってきたんじゃないか、と感じている」。
25日の水曜日は、本戦直前のおもてなしの日。現地法人のアマチュアみなさんとのプロアマトーナメントが行われる前日24日の夜は、参加プロ15人が一同に介して、前夜祭が行われた。
「私どもがトーナメントを続けていこうと思う理由は簡単で、ファンのみなさんに喜んでいただけるかどうか。本当にそれだけなんです」と言われた深山社長の言葉が今度は、選手たちに重く響いた。
明日のプロアマ戦も、選手たちにとってその真価が問われる大切な社交場のひとつである。
昨年大会で、2位につけた矢野東。昨年はこのプロアマ戦では優勝を飾った思い出もあり、格別な思いを残したミャンマーに再び帰ってきて、今度こそ優勝をと気合いが入る。
いまやツアーで数少なくなってきた40代のプロ3人。
深堀圭一郎も、宮本勝昌も、藤田寛之も「僕らはこのプロアマ戦を、ピークに持ってくるようにしています」とシニア入りも目前にした自らの年齢と、明日のおもてなしに賭ける思いを絡ませて、ステージで笑わせた。
昨年からスポンサー契約を結ぶホストプロの周吾。いつもニコニコ笑顔はいいが、口べたな今平。それなのに、壇上でマイクを持たされ、抱負を聞かれて、見守る先輩プロはみな、周吾がちゃんとスピーチできるだろうかとハラハラ。
優作も「日本語がたどたどしい周吾。キョンテくらい喋れたら」と冗談交じりに、ついに見かねた先輩プロたちも「周吾、頑張れ!」と、思わず声援を送る中で、「ホストプロとして結果が残せるように頑張ります!」。
一昨年まで3期の選手会長時代に深山社長と、大会の復活に奔走した賞金王はビシっと、正装で登場した。
まるで女性の巻きスカートみたいな民族衣装は「ロンジー」。ミャンマーでは男女問わずに、これで結婚式にも出席するという礼装で、日本でいうビーチサンダルみたいな草履とセットで購入するのが日常という。
「ミャンマーではこの下には何もはかないのが正式らしいけど、俺はさすがに」と“ノーパン”こそ避けたが自前の衣装は現地人と見まがうほどにサマになっていて、参加アマチュアのみなさんを喜ばせた池田勇太。
「明日は最高に楽しい1日にしましょう」と、満面笑顔で請け合った。
青木は選手が前夜祭会場に入場する前の挨拶で、「選手たちの前では本戦が控えているから言えないけれど。アマチュアのみなさんにはとっておきをお教えします」とプロアマ戦にむけて、昨年から全面改修されて、今やミャンマー随一と誉れ高い新開催コース攻略の秘策を伝授する大サービスだ。
パンラインゴルフクラブの監修を手がけたのはゲーリー・プレーヤー。「彼のゴルフは、ゴルフというより“ゴロフ”。コースも彼のプレースタイルらしい、設計になっています」と南アの黒豹と旧知の、世界のアオキらしいスピーチが冴え渡った。
そして、選手会長の優作。
「僕ら選手はみな、栄光をつかめるように夢中で、・・・夢中で頑張ります!」と、“夢中”のところをわざと強調して2度言った。
レオパレス21のCMの主題歌を壇上で高らかに歌ってみせて、「夢中で〜、頑張る君へ〜。エールを〜♪ ・・・夢中で頑張る僕らにも、暖かいエールを贈っていただければ」と締めてスポンサーのみなさんからやんやの声援を浴びた。