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ISPSハンダマッチプレー選手権(3回戦〜決勝) 2017
20代対決を制した小平智は「マッチは苦手」
ジャンボは「人の嫌がるパットを入れること」を、その一例に挙げたが、数ある駆け引きの中でも、小平が苦痛を感じるのがグリーン上で“OKを出すタイミング”。
相手が微妙な距離を残した際に、あえて打たせてミスを待つというのも戦術のひとつであろうが、小平はそれが嫌で仕方ない。
「外せ外せ、と思いながら見ているのが嫌。だから1.5メートルでも、僕はぼんぼんOKを出しちゃう」。
そんなところで神経を使うより、いざきよくOKを出して、自分のプレーに全力を尽くす。
「相手のミスを待つよりも、自分が決めて獲る、というのを心がけてやるようにしている。相手が嫌がることを・・・とかいうのを考えたくないから」と、フェアプレー精神に徹することで、勝利の女神を引き寄せる戦法だ。
マッチプレーランキングは4位のシード選手として初めて合流した3回戦は、1回戦から数えて75マッチ目の片岡VS今平組に続く、20代対決。
3つ下の24歳、出水田大二郎は先週も2週連続のV争いを繰り広げるなど「いま乗りに乗っている選手。飛ぶし、曲がらないし、ノーボギーで回って凄く上手かった」と正々堂々とぶつかり、2&1で決着をつけた。
優勝賞金は「それも魅力」と、国内ツアー最高の5000万円を美保さんに捧げるにはあと4マッチ。
「粘り強く自分のゴルフに徹する」。
いまもっとも勢いのある27歳に、駆け引きは無用だ。