ISPSハンダマッチプレー選手権(3回戦〜決勝) 2017

ホストプロ! 谷原秀人がいざ、104人の頂点へ

世界舞台で見せた執念を、改めてホームで披露するチャンスがやってきた。大会主催の国際スポーツ振興協会(ISPS)所属のホストプロが、6大会ぶりに日本ツアーに戻ってきた。

「ISPSハンダマッチプレー選手権」は、6日から改めて3回戦が始まる。
先月の1、2回戦を勝ち抜いてきた24人と、谷原秀人を含む8人のシード選手(※)を加えていよいよ熱い火花を散らせる。

日本ツアーでマッチプレーが行われるのは実に、14年ぶりだが谷原が今年、奇しくも世界で意地を見せたのも、マッチプレーだった。
3月。WGCの「デル選手権」で、強豪を次々と撃破。予選リーグを勝ち進むと決勝ラウンドの1回戦で、ポール・ケーシーを2&1で破って8強入り。さらにロス・フィッシャーを4&2で下し、4強入りしてみせた。
準決勝で、世界1位のダスティン・ジョンソンに敗れ、3位決定戦ではポール・ケーシーに負けたが、その7番ではホールインワンを達成するなど、世界の強豪たちを驚かせた。
折しもマスターズウィーク目前の快挙で世界ランク50位に潜り込み、オーガスタへの切符を土壇場でもぎとったのだ。

その勢いのまま世界各地を旅して歩き、今季これまで欧州ツアーは4大メジャーを含む11試合に出場して、賞金ランクは現在15位につける。
日本を留守にしていても、主催者を喜ばせるニュースを配信し続けているが、ホストプロには久しぶりの帰国第一戦の今週こそ本番だ。

先月の1、2回戦と合わせて総勢104人が参加して行われるこの一大マッチレースは「ストロークプレーとは違って、毎回、毎回がプレーオフみたい。1戦1戦、1ホール1ホールで相当、集中していかないといけない。のんびりしていられない。技術、精神面、集中力と、選手の意欲もすべて引き出される」。

そんな競技方式の醍醐味もさることながら、「シード外の選手も出られるから、一発大逆転も見られるかもしれない。すごい面白い大会になると思う」と開催に踏み切った、半田晴久会長に改めて謝意を示した。

そんな谷原も昨年まで行われていたストロークプレーの「ISPSハンダグローバルカップ」は初年度の一昨年から、なんとまさかの2年連続の予選落ち。
「去年までは良くなかったから。1戦1戦、一生懸命に戦って、今年こそ恩返しができればいい」。
新競技方式も世界舞台ですでに、予行演習は出来ている。
ホストプロが未完成のやぐらの前で、あのときつかみ損ねた頂上獲りを誓った。

ISPSハンダマッチプレー3回戦組合せ表

※シード選手・・・池田勇太、谷原秀人、金庚泰(キムキョンテ)、小平智、宋永漢(ソンヨンハン)、片岡大育、今平周吾、ショーン・ノリス(注:該当者は2017年WGCブリヂストン招待出場資格者および、2016年のSMBCシンガポールオープンから2017年の日本ゴルフツアー選手権までのISPSハンダマッチプレーランキング上位者計8人)

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