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太平洋クラブチャレンジトーナメント 2017
首位タイに立ったのはベテラン宮瀬博文と若手小木曽喬の2人
初日はOUTスタートの2組目でスタートした宮瀬。
「良かったです、今日は。パッティングが良くて、気持ち良かったです」とその顔は安堵感に包まれていた。
先週のレギュラーツアー『HONMA TOURWORLD CUP』では、大会2日目にジャンボ尾崎のエージシュートを目の前で見届けた。「ジャンボさんが所々で良いショットを打つんですよ。そして何より、あのジャンボさんがゴルフを丁寧に丁寧にプレーしていたんです。1打1打を最後まで諦めず、3mのボギーパットのラインをしっかり読むんです。それじゃなくてもボギーパットなら投げやりに打ってしまうことの方が多いじゃないですか」とレジェンドのゴルフへの姿勢に脱帽した宮瀬。
「私も明日は1ホール1ホールを丁寧にやりたいですね。今の感じだと、いつも通りのことをやればいいだけです」と早速実践に移す宮瀬。2007年『中日クラウンズ』以来となる、実に10年ぶりの優勝にジャンボ尾崎の教えが生きるのか。
この日、同じく7アンダー64ストロークで首位タイに立ったのは小木曽喬だった。
初日を振り返り小木曽は「ショットが良かったですね。殆どのバーディはショットで得たバーディでした。先週も2位だったのですが、そこであることに閃きまして・・・」と何やら得意げな顔で話す。
「今までのスイングは、手で振るイメージだったものを、身体(腰)を意識して切るようにしました。身体が開いてしまうと、右に行くイメージだったのですが、ようやくボールを掴まえられるようになったのです」と笑顔で好調の要因を語る。
先週の『石川遼 everyone PROJECT Challenge』で2位に入り、賞金ランキングを21位へと大きくジャンプアップした小木曽。その絶好調のショットを裏付けるかのように「コースは右ドッグレッグのホールが多いですが、私はフェードヒッターなので苦にしておりません。来年のレギュラーツアー出場権を今年も獲得したいので、明日は優勝を目指します」と優勝への意欲を見せた。
歳の差26歳のベテランと若手プロの戦い。レギュラーツアーのシード権獲得を目指す2人から目が離せない。