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東建ホームメイトカップ 2018

時松隆光は「じみじみ、こつこつ」

同組で回った2つ上の石川も舌を巻く、意思の強さを見せた。「時松選手は、自分の球筋を信じてプレー出来ている。かなり強いフォローのときに、風に球を落とされることがあってもそれを受け入れてやっている。心の強さを感じた」と、証言したとおりにこの日の時松は、我が道を行った。

石川はこの日もまた、ドライバーの攻めを貫いたがその分、球が散らばった。もう一人の大槻もまた、苦しんでいたが時松は脇目もふらずに堂々と、安定したショットでひとりフェアウェイの真ん中を黙々と歩き続けた。

時松が初めて石川を間近で見たのは、中1の時だ。
ジュニアの大会だったが、中3の石川はすでに飛距離もゴルフも完成されていた。
「あのときも大差で優勝された」と当時から、その凄さを見続けてきた。

「今日も石川先輩と一緒に回って、たくさんギャラリーがいらして。最初は緊張していたが、だんだんそれも良い興奮に変わった。楽しかった。いい経験が出来た。勉強になった」と、それに伴い自身のゴルフも次第に上り調子に。

「後半は集中できていた」と強い風の中でも負けじと2アンダーで回って、じわり2位タイ浮上。

首位とは4打差。
「石川先輩は、まずオーバーパーを打つことはない。僕が凄いチップインバーディを入れるとかを期待するしかないと思うが、タイプ的にはじみじみ行くタイプ。石川先輩のような迫力はないが、こつこつとバーディを積み重ねて上がってみれば、良い争いが出来てればいい」。
ポーカーフェイスに秘めた闘志と矜持をちらつかせた。

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