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RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント 2018
「お父さん、頑張って・・・!」40歳の武藤俊憲がアイドルからかけられた声援
武藤の下は、30代の池田。残る4人はみんな若い20代。18番グリーンのスペシャルステージの後で、地元福岡のアイドルグループ「HKT48」のみなさんも、応援に回ってくださったのはいいが、武藤にかけられた声援がなぜか「お父さん、頑張って!!」。
「・・・確かに。僕の上の娘はもう12歳。メンバーのみなさんと同世代。パパと呼ばれても仕方ない・・・」。
仕方ないけどちょっぴりせつない。
そして本戦でも師匠不在の真夏の芥屋で、若手がひしめくリーダーボードに割って入った。「谷口さんじゃないけれど、僕も壁になれれば」と、40歳の武藤がうだる暑さも頑張っている。
6番。554ヤードのパー5で、のろしをあげた。
3Uで右手前8メートルに乗せて、イーグルパットを沈めたのを契機に7、8番と、11番から4連続バーディで、一気に駆け上がった。
その直後の15番で3パットのボギーは「ああいうのを狙って打たないと、流れが逃げる」とバーディトライがカップを2メートルも行き過ぎボギーとしたが、それも果敢に攻め続けた結果だ。
今夏のあまりの暑さに、夏休み空けの芥屋を回避した師匠のかわりにというわけではないが、スタートでかかる「勝ちウタ」は、コブクロさんの「YELL〜エール〜」にした。
昨年一緒に行ったコンサートでボーカルの黒田さんと面会した際に感激していた谷口。
「僕も、コブクロさんの大ファンだし黒田さんにはお世話になっているので」。
自他共に認める“スーパーシニア”の師匠の留守こそ一番弟子として、各所にメッセージを届けたい。
同学年の近藤、星野、矢野、高山らがみないま、何らかの故障や不調を抱えて、ツアーを休んだり、シード権を落としたり元気がないことも気になる。
「同級生がみんな具合が悪くて・・・寂しい限り」となおさら、猛暑の中で気合いが入る。
「暑くて、夜中起きちゃって。それから二度寝出来ないとか、僕も歳ですけど、年齢を感じるのはそれくらい。おかげさまで、健康だけが取り柄なんで。あと1日、頑張りたいですね」。
頑張って、お父さん!!
最終日こそ、胸に染むコブクロさんのBGMを心に流し続けよう。