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日本オープンゴルフ選手権競技 2018
リッキーにあやかれ! 鍋谷太一が首位と3打差
「陸也の運を僕にもちょうだい!」。
今年9月のフジサンケイクラシックで、ツアー初優勝を飾った星野と同級生の22歳。
星野は日大に進んで16年にプロ転向を果たしたが、「僕は16歳から(プロを)やっている。意外とベテランなんです」。
星野の186センチにはさすがに負けるが、スラリと身長177センチで肩を並べて、ポーズを作った。
土壇場の出場権だった。
大会独自の予選会を終えた時には、枠に入れず「ウェイティングの2番目」。権利が下りてきたとの連絡が入ったのは、すっかり諦めていた前週の日曜日。
やにわのエントリーに、今回は久々にティーチングプロの父・忠治さんにキャディを頼んで正解だった。「悩んだ時も、ラウンド中に相談できるし、リズムも取りやすい。助かっています」。
14番のイーグル獲りは、「3拍子が揃った」とフェアウェイを捕らえたティショットも完璧。6Iの2打目は、残り190ヤードからピン奥6メートルを捕らえた。「パットも集中しきって入れられた」。
17番のボギーは痛かったが「最後18番では7メートルのパーパットをしのげたので満足」。
通算5アンダーで迎える週末は大チャンスである。
星野が初優勝を飾った際には「陸也のライバルになれるように自分も頑張ろう」と、気合いは入ったものだが「今週、もし勝てたら、陸也を超えちゃう?!」。
ゴルファー日本一のタイトルにすっかりその気?!
「いやいや・・・、実はそれが僕の弱点でして。すぐに“俺はタイガー・ウッズや〜〜〜”とか、気持ちが入っちゃう。それがいいほうに行けばいいんですが、あかんほうにいくパターンがだいたいでして」と、ポリポリ反省。
根っから関西人は「自分をセーブしながらプレーせんとあきません」。
残念ながら、星野はせっかく初日、2日とアダムとの同組も、2週前にエースドライバーが破損。おまけに当週は、首を寝違え万全の状態ではなく今週は、予選落ち。
「陸也の分も頑張るで!!」。
同級生に改めて、健闘を誓った鍋谷である。