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日本オープンゴルフ選手権競技 2018
昨年覇者が予選落ち。池田勇太は通算11オーバー
「お願い、泣かないで・・・」。
思わず、肩を抱いた。
頭を撫でて、なだめながら「泣くことない。悪いのは俺なんだから」。
今季、国内初の予選落ちが、よりによってこの大事な大会で、来てしまったが「こういうこともあるよ」と自分にも、言い聞かせるようにつぶやいた。
「俺が泣かしているみたいだし!」とわざと剽軽に言って、涙のキャディさんから一生懸命、笑顔を引き出した。
谷口徹と、石川遼との同組で、大勢のギャラリーを集めたこの2日間。連覇の期待を背負いコースに出たが、高低差のあるコースに距離感が合わない、うねるグリーンにパットも決まらない。
「別に悪いゴルフをしてるわけじゃないんだが」。
前半11番のトリプルボギーは、右の林に入れて2打目は出すだけ。そこからバンカーに入れて、4オン2パットを打った。
1打目を紛失した15番、16番では4パットした。連続ダブルボギーに、もはや目も当てられなかった。
「う〜ん・・・なんだろう、分からない。コースと合わなかったのかな・・・」と、苦笑いが浮かんだ。
「はあ・・・疲れた」と、ため息ひとつ。
せめて、泣き止んで欲しいとキャディさんには両手一杯のサインボールを持たせて昨年覇者は舞台を下りた。