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マイナビABCチャンピオンシップ 2018

水しぶきから2週連続Vのチャンスを引き上げた。賞金1位の今平が5位に

2日目に伸び悩み、いったん後退した賞金1位が、再びひたひたと浮上してきた。この日67で回った周吾。
最終ホールは、10年前に自身も「テレビで見て感動した」伝説のシーンを再現してみた。

4Iの2打目は、ピンまで209ヤード。「逆光で見えなかったが、ちょっと届かなくて」。斜面から池に転がり落ちたが「ボールは半分くらい見えていた」。
3打目のウォーターショットは一昨年の練習ラウンドで、一度試したことがあった。
「普通のバンカーと変わらない。あのときを思い出して、フェースを開いて上から打ち込む感じで。やってみないと分からない。とりあえず、打ってみました」と右足だけ靴のまま池中にアドレスしたアプローチは水しぶきを上げて、きれいに乗った。
靴下は濡らさずに、ピンまで1メートルに寄った。
08年に、石川遼がやはり池から寄せて劇的なプロ初Vを飾った場面を彷彿とさせた。

最終日こそ、自分も感動を呼びこむことができるか。
前日2日目のスタート前にはやっとジャンボにも感謝を伝えることも出来た。
「なんだ、礼だけか」と、茶化したジャンボに「また機会があれば、教えてください」と、お願いすることも出来た。
池から一転、バーディ締めの最終ホールで首位とは4打差。
「トップとは、差があるけど明日も攻めていきたい」。
心置きなく2週連続Vの快挙に挑める。

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