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カシオワールドオープン 2018
ホストプロの選手会長が、最後のひと枠に滑り込み
今年は6月に、樫尾和雄・カシオ計算機会長兼CEOの訃報を聞いた。厳しくも、温かく見守ってくれた恩人に、今週は大会主催のホストプロとして「本当に特別な思いがある」。並々ならぬ思いで臨んだが、40位タイに終わった。
最終日は、裏街道のインスタートから出て、9番ホールから上がってきた頃にはまだ結果がわからず、「選手会長として迎えた今年はばたばたしてシーズンに入った感じがした。来年は今年の反省や改善点を踏まえての2年目。もう少し、落ち着いてやれるかと思いますし、来年こそは内容に数字がついてくるような年になってくれると思う」。この1年を総括するようにコースを出た石川を、朗報が追いかけた。
次週の出場資格は昨年覇者をはじめ、今季の日米欧ツアーの勝者と、あとは今季の賞金ランク上位者と合わせてわずか30枠。賞金ランク27位で今週を終えた石川は、最後の30番目にチケットを手にした。
同ランク28位のハン・スンスとの賞金差はたった63万8617円差。今大会の連覇がかかっていたスンスがもう1打でもよければ石川の今季は終了していた。
史上最年少で重責を背負い、年明けから奔走が続いた。
肝いりの大会ピンフラッグは、今週で総売上げが7000枚を突破した。
今季は、震災による1大会中止や、天候不順の競技短縮も相次いだがそれでも1戦を残してすでに、観客動員数は前年を大幅に上回った。
今季、未勝利も選手会長は存在感を際立たせて2年ぶりの最終決戦に挑める。