Tournament article

中日クラウンズ 2018

和合との相性も抜群。アジア唯一のメジャー覇者が本気に

3日目に、小平と石川との同組対決でひときわ存在感を放ったのは韓国のベテラン。アジアで唯一のメジャー覇者でもある。Y・E・ヤンがスタートホールから魅せた。

46ヤードの第2打。60度のウェッジで、直接入れた。
カップから拾い上げたボールを大ギャラリーの大歓声に応えて投げ込んだ。

次の2番ティーインググラウンドで、石川の祝福を受けて握手。「ほんとう良いスタートが出来た」と、気分もノった。
67でまとめて首位と2打差と肉薄した。

今季は、古巣の日本で46歳からのリスタート。
04年から06年の2年で、日本ツアーは4勝を飾り、08年から米ツアーに挑戦。09年にはあのウッズを下して全米プロで逆転Vを飾った。翌10年には欧州ツアーも制するなど、世界を股にかけたが今は欧米共にシード権を喪失。

メジャー覇者が昨季はQTのセカンドステージから挑戦して、ついにファイナルでランク1位に。出場権を取り直した。
さっそく、今季2戦目にしてV争いに加わり「今日は遼くんと小平選手と回ったので、大ギャラリーがついてくれた。本当に楽しかった」と、すっかり味を占めた。

今大会は2004年から、3年連続過去3度の出場で7位タイ、3位、4位タイと一度もトップ10を外していないどころか05年の初日には、61のコース新をマーク。
のちに、石川遼10年の最終日に58の世界最少ストロークを記録するまで破られなかった。

相性の良い和合で、完全復活のチャンス到来だ。
「明日、優勝するチャンスがあるのは10人くらい。僕にもチャンスがあるので頑張ります!」。
もっとも手強い選手の一人が本気になった。

関連記事