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フジサンケイクラシック 2018
ゆくぞ〜、アトム〜〜
後半の11番で、フェアウェイからの2打目で「シャンクトップみたいのをして右の話にぶち込んだ」。
大ピンチの3打目を3メートルに乗せて、パーを拾って「ツイてましたね」。
少し、涼しくなった富士の麓で重永亜斗夢が好発進した。
先週は地元九州、福岡で「暑くて、バテて集中力散漫」。その余韻か前夜、水曜日は先輩プロの手嶋と丸山(大)、小林(正)と焼き肉店での宴席も、運転手役でちゃんと酒は控えたのに、腹を壊した。
持病の潰瘍性大腸炎の症状が出ていたが、「部屋でゆっくり用を足したいタイプ」と、店の和式を避けて慌てて宿に帰った。
「先輩たちがゆっくり飲んでるからですね・・・。つらかった」と、苦笑したがその後は影響もなく、この日は良い状態でコースに出られた。
福岡の時松は目下賞金1位につける。熊本の秋吉は初優勝から2勝。そして先週は鹿児島の出水田が1勝をあげた。
九州勢の活躍が続く今季。
国内開幕戦の「東建ホームメイトカップ」で最初にその筋道をつけたのが、熊本出身のアトムである。
「九州だけで今年5勝。凄いですよね」と張本人が、まるで人ごとのように「みんな元々の力があって、あとはきっかけがあれば、という状態だったと思う」と、ブレークの要因を分析しながらしかし、「僕は負け越している」。
初優勝できたのはもちろん、良かったのだが「余裕がありすぎて、逆に良くなかった」。
妻の和歌子さんには、今季の優勝はなかったものと思って頑張れと言われているが「家に帰ったら、優勝トロフィーがあるし」と、なかったことにもなかなか出来ない。
気を抜いたわけではないが、V直後から5試合続いた予選落ちが響いて今季、出場8試合のうち決勝ラウンドを戦ったのは、初優勝を含めた3試合だけと、これでは今年最初の勝者としても不甲斐ない。
「せっかく良いスタートが切れたしここから秋口頑張りたい」。せっかく自分がつけた九州勢の道筋だ。
なんとか再び馬力を出して、途切らせない。