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ダンロップ・スリクソン福島オープン 2018
ふくしまのゆうべを開催
開幕前日の夕方は、もはや恒例の「ふくしま交流のゆうべ」。開催コースのグランディ那須白河ゴルフクラブのレストランで行われた主催者、関係者の懇親会で、選手会を代表してマイクを握った石川遼。
第5回の節目を迎えた「ダンロップ・スリクソン福島オープン」は、前身の地区競技「福島オープン」から数えると今年24回目にして「これが、念願の初出場となります」と石川が言った瞬間、ドっと上がった歓声に、主催者のみなさんの期待と喜びが伝わってきた。
歓談の間に主催者のみなさんから口々に、開催初回から特に社会貢献活動や、ジュニア育成にも力を入れて来られたことを聞けばますます、気合いが入った。
「必ずや大会が盛り上がるように、選手一丸となって頑張ってまいります」と、力を込めた。
6年戦った米ツアーからの復活を誓った今年は選手会長としても、年頭から奔走が続いている。
先週まで2週間のオフもゴルフの調整の合間を縫って、出ずっぱりだった。
人気のスポーツバラエティ番組への出演は、いま旬の若手選手を引き連れ3時間の特番のみならず、なんと2週に分けて放送されるという超・豪華版。
「テレビ局の方から“男子ゴルフを盛り上げていきたいんです”というお言葉を頂いて。今回は他のスポーツ選手に混じって1人、2人ではなくて、男子ゴルフの回というのをやっていただき、非常にアピールになったと思いますし、僕らはただただ楽しませてもらっただけなのに、結果すごく良い形で放送して頂いたのがありがたい」。
結果、選手会長として、何よりのPRにつながったことには改めて、放映局のみなさんに感謝しないでいられない。
先週は、2日間をかけて東北3県も回った。
選手会では今年も獲得賞金の一部を拠出して岩手と宮城、そして福島に軽車両を寄贈した。選手を代表して届けに行った。
5年前から始めた復興支援活動も、「地元メディアでたくさん取り上げて頂き男子ゴルフの取り組みを紹介して頂くことで、選手のモチベーションとプロ意識の向上にもつながっていく」と選手会長には感謝、感謝の2週間。
特に福島での寄贈先では翌週に今大会を控えていたこともあり、石川の初出場を歓迎する声をたくさん聞いた。
「アメリカにいて出られなかった時も、この大会のことは映像で見ていた。すごく暑いイメージも、時期が1ヶ月違うだけで、こんなにも違うんだ、と」。
この日20日はあいにくの雨も、前日の火曜日からこなした1.5ラウンドは、1ヶ月開催が早まっただけというのに2日間とも過ごしやすい天候の中で、コースを見て回れた。
「非常に良い気候の中で、明日からプレー出来るのが僕も凄く楽しみ」。
サッカーを愛してやまない一人としては、「僕もテレビで応援させてもらいました。まったく寝不足にもならず、非常に良い時間。最高でした!!」と、前夜19日の日本代表の快挙にも、心がアガる。
「明日から全力でプレーします。僕もたくさんバーディを獲って、最終日に優勝争いをしたい」。
初出場の福島で、選手会長が侍ジャパンにも負けない活躍を誓った。