Tournament article

日本プロゴルフ選手権大会 2018

石川遼はイーブンパーに後退

それでも前を向く
初日より、ピン位置は確かにはるかに厳しかった。この日は強い風も吹いたが「良いドライバーが打てていれば、そこは関係なかったと思う」と、石川は唇を噛んだ。

課題のドライバーが曲がりに曲がった。
大会主催の倉本昌弘・PGA会長も念押ししたとおりに「残念ながら、フェアウェイに打たないとチャンスはない。石川選手もあれだけ曲げれば・・・」。

開催コースの房総カントリークラブの山村章夫・代表取締役が開幕前に「石川選手が上位に来れば盛り上がる」と話されたが、この日に限っては残念ながら、主催者の期待どおりにはいかなかった。

「確かに今日のピン位置は難しかったがフェアウェイから打てば、ご褒美が来るセッティングにはしてある。ちゃんとフェアウェイに打って下さい」と、倉本会長も選手たちに異例の要請を出しただけに「本当に悔しい。悔しいですけどもう何も出来なかったというか・・・。今日のような感じでは厳しいかな」。
本人からは、弱気な言葉もこぼれ出た。

「曲げることを怖がらずに打てているときのほうが結局は曲がらないので幅に収まるんですけど、真っ直ぐ打とうという力が働くと、スイングがぶれる。今日はそんな感じでした」と肩を落とした。

難しいホールが続く15番から3連続ボギーを打つなど、初日の貯金を吐きだした。
これまで6度の出場で、5度の予選落ちという不名誉な記録は2度目の決勝進出で、なんとか免れたがせっかく苦手な今大会で、初日は4アンダーの好発進も自ら台無しにしてしまってお手上げだ。
「まずは練習、練習と試合の繰り返しですね。けっこう、厳しいですけど練習を頑張って、明日の試合も頑張りたいと思います」。
巻き返しを誓う言葉もこの日ばかりは弱々しく聞こえた。

関連記事