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レオパレス21ミャンマーオープン 2018
来年はベトナムへ?! ミャンマーでの最終年度に今平周吾が安堵の予選通過
この日は、冠スポンサーであるレオパレス21の深山英世・代表取締役社長が、各国メディア向けに公式会見を行いその中で、地元ミャンマーの報道陣から所属プロに求める資質を問われて「今後、必ず活躍するであろう若い選手」と答えられた。
今平が一昨年秋に契約を締結してからすぐ、昨年はツアー初優勝を飾ったばかりか終盤まで賞金レースで男子ツアーを盛り上げ、スポンサーの期待には、十分に応えてきたとは言っても、昨年の今大会では予選落ち。「ホストプロとして、最低限は守らないといけない」と今年は“基本”に立ち返り、この予選2日間はより丁寧なプレーを心がけてノルマをクリア。
ミャンマーでの“最終年度”に間に合った。
今平が晴れて1年越しの予選通過を果たしたこの日、深山社長は2016年の初年度から、3年契約で開催してきた今大会のタイトルスポンサーを今年でいったん退き、2019年以降は新たにベトナムで、主催大会を開く意向であると話した。
深山社長は「この3年間、ミャンマーで大会を開催してビジネスのほうでも社名の知名度が向上した。3年契約で一つの区切りがついた。来年度以降は次の開催地としてベトナムを候補にJGTOとアジアンツアーと協議していく」と、会見で話された。
これを受けて今平は「ベトナムにはまだ行ったことはありませんが、海外に出て日本にはない芝や気候の中で、試合が出来るのは僕らにとっては凄く良い勉強になる」と、新天地でのスポンサー試合の新たな出発に、期待を膨らませた。
石川遼も、自身初のミャンマーは、残念ながら予選落ちを喫したが新選手会長として、「アジアで大会をやっていただくというのは日本の選手にもすごく刺激になるし、こういったアジアとの共催試合が増えていってくれるのは凄く良いこと」と、コメントを残した。
深山社長も会見で、改めて謝意を述べたが先週のシンガポールと合わせてこの海外2戦の開催に関しては、2013年から3期の選手会長をつとめた池田勇太の尽力は、けして小さくなかった。
「たまたま社長と親しくさせていただいて、いろいろ話をする中で、ミャンマーはどうかというお話になった。今では日系企業だけでなく、地元の企業の方々にも大会が認知されて、声をかけていただくことも多くなった。その点でもミャンマーで3年間、開催していただけたのは良かった」と、池田も感慨深げに振り返った。
この3年間で、数々の得がたい経験を重ねたミャンマー。
「まだ狙える位置なんで良かった。あと2日しっかり伸ばして上位争い出来たらいい」とは今平だ。
今年でいったんお別れとなる見通しだがその前に、誰もがとっておきの思い出を作って去りたいのはもちろんだ。