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ISPSハンダマッチプレー選手権(1回戦・2回戦) 2018
3回戦に進んだホストプロ。塩見好輝が「全部背負って頑張ります」
若きホストプロも、9月5日に始まる3回戦に臨むことが決まった。
まさに塩見が好く輝いたこの2日間だった。
26日の初戦で石川遼を撃破。
この日の2回戦は、大学の9つ上の大先輩を下して「このまま3回戦もやりたいくらい」。
この勢いをもってしては次の対戦まで、1ヶ月ほど日程が空くのが残念なくらいだ。
石川相手に1日2イーグルを記録した前日。さらに「今日は、昨日よりも安定したプレーが出来た」と引き続き絶好調だったが、この日2回戦の相手の岩田寛の手強さは、大学の後輩としてほかの誰より知っている。「本当に上手い先輩なので。相手のミスは期待できない」。
覚悟していたとおりに拮抗した展開は、もつれもつれていよいよマッチイーブンのまま、最終ホールに突入した。
9番のパー5はそれぞれグリーンエッジから寄せて「僕のほうがちょっと遠かった」と塩見が先に、1.5メートルのバーディパットを沈めて「エキストラホールに行くのだろう」。
岩田がまさか、1メートルのバーディチャンスを外すとは思わなかった。
「前の8番で、左のバンカーに入れて4メートルを残したパーパットを入れたことで、最後まで気持ちが持った」と、勝利につなげた。
15年のシード陥落から、今年はレギュラーツアーの出場権も持たずに「AbemaTVツアー」で戦う選手が、格上の選手を次々と倒して優勝賞金5200万円をかけた大舞台に挑む。
「ブレイク出来るか出来ないかの大チャンス」。
その背中に、ホストプロの重圧もかかる。
同じく、大会主催の国際スポーツ振興協会(ISPS)所属の谷原秀人は今週、欧州ツアー参戦のため、やむなく大会を欠場した。
そして藤本佳則は、この日の2回戦で姿を消したが「2人がいないと、僕はここでゴルフが出来ていない」。
東北福祉大の在学中から練習を見てくれたり、一緒にラウンドしてもらったり、2人には世話になりっぱなしだ。
塩見がISPSのサポートを受けられることになったのも「谷原さんの推薦です」と感謝をこめて、来る3回戦ではそんな先輩たちの分も「全部、背負って頑張ります」。
その結果は、もちろん逐一報告するつもりでいる。