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RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント 2019

3戦連勝がかかる石川遼。今週は「♪東の空から夜な夜な…」

3戦連勝を狙う石川遼はこの日、前日初日に残した7ホールと合わせて計25ホールで、通算10アンダーの暫定7位タイとした。

3番ホールから、再び始めた1Rの残りで2バーディ。67として、休憩もそこそこに、またすぐコースに出ると、第2ラウンドでも67。今度はボギーなしを記録した。

「回っているときは、そんなにいいなという感じはなかったが、終わってみてこういう位置でやれているのは全体的に、ゴルフが底上げされてきているのかな、と。ほんのちょっと感じられる内容」。
完全復活の手応えが、今週もまた日に日に増している。

16年に優勝経験があるが、昨年の今大会は「だいぶトラウマ」。
猛烈な暑さに、熱中症を訴えたのは2日目だった。
無理をして、最終日は7位タイで完走したが、翌週は出場を断念するなど復調に、思いのほか時間がかかった苦い記憶がある。

「自分は強い、熱中症とは無縁、と。ずっと座っていたり、立っている人のものでスポーツ選手はならない、と。予防をしていなかった」と、昨年の思い込みを反省。
今夏の芥屋(けや)の暑さは、例年ほどではないが偉業がかかる今年は、いつも以上に水分補給に気を遣っており、「今年は倒れた人はいない?」と、他選手にも気配りを見せる余裕も。

義母の葬儀のため、自宅の埼玉からぶっつけ本番の会場入りに、選手紹介のスタート時に流してもらう石川の”勝ちウタ”はぎりぎりのリクエストになったが、間に合わせてくださった主催者にも感謝。

お気に入りのバンドUNISON SQUARE GARDENの「徹頭徹尾夜な夜なドライブ」は、特に冒頭の歌詞が、まさに今の気分にぴったりだ。
「♪東の空から夜な夜なドライブ…」と小さく口ずさんで、「ドライバーがドライブするってことと、僕も水曜日の夜に、東の空から来たので」と、今の自分に歌を重ねてほっこり。
選手会長には先週から波乱の2週間だが、今週は程よく肩の力が抜けているようだ。

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