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日本オープンゴルフ選手権競技 2019
石川遼は通算8オーバーで予選ラウンドを終了
14番から3連続ボギーを叩いた直後の17番。難しいパー3でダブルボギー。インコースの最後の18番では、ティショットを大きく左に曲げて、水たまりの泥地からの2打目を強いられるなどボギーとした。
前半の上り5ホールで、一気に6つスコアを落とした。
折り返して3番、5番のバーディでも、予選落ちの危機は去らなかった。窮地も石川は、攻撃の手は緩めなかった。
「この状況で、どういう球が出るのか知りたかった」と、7番から立て続けに第1打で果敢にドライバーを握った。
8番では、ティショットが右の林を超えて、隣の3番ホールのラフまで行ったが、2打目は木と木のわずかな隙間を狙う渾身の1打。8番のラフまで戻した。
ピン1メートルに寄せて、これを拾った。
419ヤードの最後9番は、右ドッグレッグのパー4も刻まず、ドライバーでわずか30〜40ヤードほどのアプローチを残すだけという右ラフまで運んだ。
3打目は「あと1.5〜2メートルくらい行けば、という感じだったと思うんですけど。打った感じは完璧なアプローチ」と、手前から奥に下ったところに立つピンに対して、傾斜の頂上から打つバーディトライは丁寧に、2パットに収めた。
「最後のショットは必死の感じがあったから、真っすぐ行ったのか。すごい良い球は出ているので、また新たな気持ちで」。
最終ホールでかろうじて、よい感触を残して上がってきた。
「40」を叩いた前半に対して後半は、ボギーなしの3アンダーでこらえて通算8オーバーは、暫定の70位タイで、翌日19日の土曜日に持ち越された第2ラウンドの終了を待つこととなった。
「ショットが良くなかったというのがこの2日間ですかね」と、厳しい表情。
今季は夏場に自身初の2戦連勝を達成し、先週はついに今平周吾に抜かれたものの、中盤は賞金1位を保ってきた。
その勢いのまま、初の日本タイトルを狙ってきたつもりだったが大事な週に、精彩を欠いた。
「この2日間は左のミスが多くて、ヘッドが走りまくっているというか、下半身が止まっちゃったりというのがいきなりバン、て出たりして。何なんですかね」と、もどかしげに「良かったり悪かったり、分かっていないからそうなると思うので。(原因が)分かり切ってないのかな、と思いますね」。
硬い口調で話した。
予選通過は、3日目に残った第2ラウンドの結果次第とはなるが、翌週はいよいよ日本初開催の米ツアー「ZOZO選手権(10月24日〜27日、千葉県・習志野カントリークラブ)」。
「すごい不安な感じで来週とかになると思うので。自分の望んでいた形ではない。ここから自分がどうするのかなという感じ」。
今週から2週続きのビッグイベントを控えて、自身に課題を突き付けた。