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トップ杯東海クラシック 2019
石川遼は辛くも決勝進出
この日2日目もまた、強い風が舞うコンディション。
「今日のほうが難しく感じたのですが、スコアを伸ばしている人がいる以上、自分の力不足かなと思います」と、自分に厳しく言った。
この日もアイアンショットで思うようにチャンスにつけられなかった。初日は好調だったドライバーショットも曲がった。相変わらず、風の読みにも苦しんだ。
「良いショットを打っても、感じる風と上空が全然違う感じがあった。特に横からの風に対して距離感が全然合わず、ずっと手前だったり、奥だったり」。
戸惑いを払拭しきれないまま、1オーバーで折り返した後半は、12番で第1打を右にOBとしてダブルボギー。
続く13番はボギーとして、4オーバーまで落ちたが石川は、「予選カットはそんなに気にしていなかった」という。
「予選を通ってもゴルフが小さくなっていたら意味がない」と、グリーン左に崖が待つ三好名物の16番パー3では「自分の位置とかスコアは関係なく、真っすぐにピンを狙っていく」と、6Iを強振。ピン手前10メートルにワンオンさせた。
ティショットを左に曲げた17番も、バンカーから寄せきれずに7メートルのパーパットを残したが「3パットをしてでも良いから入れたい」と、強気に打った。
「これだけ強風で、風の強さも一定ではなかったので、普通にはできなかった。ドライバーもアイアンも、球が高かったりするので影響は受けやすいのかなと思うのですが、そういうことも加味して攻め抜く姿勢が前半はできていなかった」。
窮地の後半こそ、V争い時と変わらぬ攻めの姿勢に転じたのはそんな反省からだった。
辛くも予選通過で、5日土曜日のプレー後に行われる50周年イベント「ドライビングコンテスト」にもエントリーを済ませて、「今日の最後の数ホールはそんなに悪くなかったので、明日もそれをやっていくしかない」。
大会のメモリアルイヤーにこのままでは終われない。