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トップ杯東海クラシック 2019

石川VS池田。初日の結果は

50回の記念大会で実現した今季初の直接対決。初日から同組で回る石川遼VS池田勇太は、2人が賞金争いしたデビュー直後の2010年前後にもっとも注目を集めた構図でもあり、この日はちょうど2人の”30対戦目”。
初日、まずは池田に軍配が上がった。
揃ってバーディで上がったこの日の最終9番。池田は最後も技ありのショットで魅せた。

フェアウェイから残り168ヤードの2打目。
しかしボールは、ほかの選手がつけて行ったショット痕(ディボット跡)の先端部分で止まっていた。
池田は先月の右足のケガの後遺症から今度は左肩に痛みを抱えておりショット時に、クラブヘッドが芝のくぼみに突っかかれば症状が悪化する恐れもあった。

窮地で9Iを持った池田は、険しい表情でフィニッシュ。
その瞬間、クラブから両手を離して放り投げた。
あわやミスショットかとも見えたが、見送るボールはピン右1メートルにピタリ。
「あの状況ではクラブが抜けないと思ったので、打ったら離そうと。そういう気持ちで打った」と、あとで技ありショットを明かした。
ピンそばのバーディフィニッシュで、3アンダー。
「明日もどういったコンディションになるかわからないけれども根気よくやりたい」。

対する石川も、108ヤードの2打目をSWで5メートルにつけて最後はバーディで締めくくったが、1日トータルはイーブンパーに終わった。

この日は台風18号の影響が、例年とは逆風を生み「アイアンが1回も2メートル以内につかなかった。風が強いせいもありますが、それにしても遠ざかりすぎた」と、落胆。
また「ほとんどのホールが、初めて切るような位置だった」と、想定外のピン位置にも苦しめられた。

スタートの10番では、アゲンストと読んだ120ヤードの2打目。打った瞬間「ああ、デカい…」。大きくオーバーして、グリーン奥のバンカー目玉に。
「ショット的にはボギーになる内容ではない。OKバーディで、出たくらいの手応えなのですが、それが目玉でボギーになった」と、最初のこの躓きが響いた。

13番のパー3では「1クラブオーバーした」と、奥12メートルから3パットのボギーも記録。
「最初に距離感がぶれてしまうと、その後もけっこう苦しかった。1ホール目のセカンドショットが大事だなと思った」と、悔やんだ。

7メートルをねじ込む難関の16番パー3を挟んで3連続バーディもあったが、アンダーパーには至らず。
「なんとかパープレーまで戻せましたが、もうちょっと伸ばせた。もっとアイアンを近くに寄せないといけない」。
2日目も池田と同組で、巻き返しを誓った。

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