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ダンロップフェニックストーナメント 2019
松山のそっくりさん?! 出水田大二郎がワンダフルなV争い
地元・九州出身のホストプロが、8バーディ(1ボギー)の64。通算7アンダーで、25位タイから3位タイ浮上。
プロ9年目の26歳、出水田大二郎(いずみだ・だいじろう)が、ムービングサタデーの天候回復を、存分に生かした。2アンダーで折り返した後半。12番で5Iの2打目が入りかけ。快打を契機に、そこから一気に3連続バーディを奪った。
前日の大雨から空は晴れたが、依然として風が吹く難条件。
「感じた風向きに対して、上手くいった。読み違えがなかった」と、ショットをピンに絡めて「パットも、ライン通りにばっちり打てた」。
出身の地元鹿児島の樟南高校を卒業して、すぐここフェニックスカントリークラブのゴルフアカデミーに入校。
社員寮で生活しながら1年間、コースで腕を磨いて「地の利がある」。
毎年、海外のビッグな招待選手が集う今大会では小学時代にウッズの連覇も観戦。
「宮崎には1週間では足りないくらい、美味しいものもあるし、思い出もいっぱい」。
この日、若い星野陸也とウェアがかぶったのは「ダンロップあるある」。大会主催のスリクソンのクラブをジュニア時代から愛用。デビュー時から契約プロだが、昨年は「残念」な、記憶も。
183センチの長身と、がっしりとした体つき。同じウェアにサングラスをかければ同社が世界に誇るホストプロ、松山英樹に見えなくもない。
「去年は、間違えられた」。
駆け寄ったファンが「松山さん、サインください!」。
「え…僕、出水田ですけど…と、言ったら逃げられた」と茫然自失。
「僕でもいいからサインくださいと、言ってもらいたかった。悲しかった」と、ちょっぴり傷心。
近頃では「いずみだ」という難しい名字を読み間違えられることも減り、安心していたが「まだまだ」。
昨年8月にツアー初Vを飾った「RIZAP KBCオーガスタ」の1勝ではまだ足りない。
今季から、アサヒ飲料とスポンサー契約を結び、キャディーバッグなどに缶コーヒー「WONDA(ワンダ)」のロゴを入れて戦う。同社から毎大会、差し入れに届くという「ワンダ 極(きわみ)ブラック」を何よりの一服にV争い。
「契約選手として、結果で恩返しができれば最高」。
ホストプロがワンダフルな結末を夢見る。