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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2019

豪のクウェイルが「クレイジー」な公開インタビューでボンバイエ

3日目にして自身初の単独首位で、ファンサービスのヒーローインタビューに臨んだのは、25歳の豪州選手。

アンソニー・クウェイルを、待ち構えていたのはほとんど半裸の「アントキの猪木さん」。
「クレイジー…」。
連日の余興で大会を盛り上げてくださる”ジャパニーズフェイマスコメディアン”もさすがに面識がなくて、内心は、おっかなびっくり。
でも、受け答えはユーモアたっぷり。

進行役をつとめたのは屋根裏のプロゴルファーことタケ小山さん。英語が堪能。
「クウェイルは、初優勝がかっているよね?」。
英語で質問を受けたのに、わざと分からないフリ。
カタコトで「ニホンゴ、ワカリマセン、ゴメンナサイ」と、とボケた。
どっと沸いた。
そこにちょうど単独2位の小林も加わった。
この日、同組で接戦を繰り広げた好敵手。
最終日も自身初の最終組で、ぶつかることになった。
「小林選手も非常に好調ですが、明日も互いに初優勝を狙って、良いファイトを見せたい」。
193センチの長身と、端正なマスクで凛々しくボンバイエ。
愉快なオンステージで、最終日も熱戦をアピールして人々の関心を誘った。

3日目のドライビングディスタンスでは、計測の2ホールとも300ヤード超を記録した飛ばし屋(ランクは6位)。今大会は初出場だが、広大な太平洋を望むここkochi黒潮カントリークラブは「思い切り振って行けるし、僕向きのコース」と即、察知。

この日は前半こそ伸び悩んだが14番で、6メートルを沈めたのを契機に、猛チャージを始めた。
今年から、ティが前にセットされた16番では、1Wで迷いもなくワンオンチャンレジ。左のラフに外して4メートルと、寄せきれなくても、パットも上手い。
14歳から、有名なメンタルコーチについて習った打つ前、数妙の瞑想をルーティンに、チャンスを入れ続けてついに最後の18番では235ヤードの2打目を4Iで楽々2オン。奥から2パットで5連続バーディを完成させた。

通学路にあったコースを眺めて、ゴルフに興味を持ったのは7歳時。その年のクリスマスに、「ゴルフクラブをください」とサンタにお願い。
キャラクター入りの道具を手に入れ、自宅周りに6ホールのゴルフコースを手作り。ブリキの缶をカップに見立てて熱中した少年は、やがて豪アマランク2位の実力者に成長した。

17年にプロ転向して、翌年に来日。ルーキー年に初シード入りを果たして2シーズン目。
賞金ランク48位で迎えた今週、シーズンも土壇場で初Vのチャンスをにらむ。

勝てば次戦のシーズン最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の出場権も得られる。
当初は、同週開催の豪州オープンに出る予定だったが、「もし明日、勝てたら考えてみたい」。
好物は寿司。「彼は日本が大好きだから。もし勝てたら来週も、絶対に日本に残るよ」と、3週前からキャディをつとめるベテランのゲーリーさん。
最終日は、贅沢な選択肢で悩んでみたい。

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