トッププロたちの、普段は見慣れない冬支度のゴルフは、開催時期が師走に突入するこのシーズン最終戦の風物詩でもある。

ぐっと冷え込んだこの日、2日目。
石川遼は、耳が隠れる真っ白なニット帽姿で登場。
ほっこりした様相に、ファンがさざめいた。
大会の地元東京都の稲城市立平尾小学校の校外学習も実施されたこの日は、見学の子どもたちから「石川選手、頑張って〜〜〜」。
可愛いらしい声で応援を受けて、ニッコリ。

手を挙げて、いつもように、ツバをつかむしぐさをしかけてふ…っと、我に返った。
「声援に応えるときに、普段ツバを触って挨拶するんですけど今日はけっこう空振りがあった」と、照れ笑いでコースに出た。

前日までとは真逆の北風が吹いたこの日。
イーブンパーの「70」とスコアは伸び悩んだが「内容は、昨日とそんなに大差ない。悪いゴルフではない。するとしても微調整」と明るく、週末に向けた寒さ対策にも頭を巡らす。

翌3日目は、さらに気温が下がって、雨がみぞれや雪に変わるとの予報も。
「全身にカイロを貼りたいくらい。今日も、貼りたかったが貼ったら明日はどうなっちゃうのか」。
2日目は、ひとまず我慢でセーターの下も、この日はあえて半そでにしていた。
「明日を見越して今日はなるべく動かしやすい感じにして、明日、明後日は下も長袖に。ニット帽も、明日は2枚重ねにしようかな？」。

衣服による温度調整もそつなく「体が温まるのに時間がかかるので、朝も長めに練習するとか」。
早めの始動につとめるつもり。

未勝利のまま迎えた昨年大会は、3人のプレーオフに臨んだが小平智に、有終の美を譲った。
リベンジを狙いたい今年、選手会長2年目のシーズン最終戦は今季3勝目で極寒の週末を熱くしたい。

• 石川 遼
• 小平 智