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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2019

O型の夏男、小平智の連覇大作戦

昨年覇者は悪天候や、この日2日目のような寒さはまず性格上、どうも苦手だ。「O型なんで」と、小平は自身の血液型を持ち出し「脱いだり、着たり、傘をさしたりだったり。なんかそういう行動が、好きじゃない。自分のリズムでやりたいな、と」。
おまけに、自称「夏男。寒いのは、大嫌い」。
そんな面倒臭がり屋で、寒がりさんにもぴったりのウェアを、この日は東京・三鷹市の実家から、引っ張り出してきた。

契約メーカーのアドミラルが作ってくれたフリースジャケットは、起毛とナイロンのリバーシブル。
その時の体感によって、温度調整と着替えができる優れものだ。
おまけに、特殊加工が施されたズボンもあったか。

2日目は寒さにも煩わされることなく、北風の吹いた難条件をどうにか「69」で回ってこられた。

今週はコースまで、車でわずか30分ほどの自宅通い。
奥様の美保さんは、この日は仕事があってこられなかったが初日から、ご両親や親戚など10数人が駆けつける。

週末には、さらに十数人規模の大応援団に膨れ上がる見込みだ。

昨年は石川と黄重坤(ハンジュンゴン)と、大会としては最多の3人によるプレーオフを制して、米ツアーからの帰国V。
当時、2日目を終えた時点の首位との差は8つもあった。
今年は5つ。
「あんまり、みんなスコアが伸びていないので。その中で伸ばせれば自分にもチャンスがある」。
今年は大会史上6人目の連覇で、2年続けて家族を喜ばす。

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