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日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 2019

石川遼が令和最初の国内メジャーで復帰初戦

遼くん、久しぶり! 谷口から挨拶を受けて笑顔
5月に令和最初の「中日クラウンズ」で今季の国内初戦を迎えたものの、初日に腰痛を再発。2日目のスタート前に、自身初の途中棄権をした。
「たくさんの方にご心配をおかけしたし、ご迷惑もおかけした。申し訳ない気持ちだった。次はあってはいけないと思った」。

万全を期して、石川が1か月ぶりにツアーに戻る。
復帰初戦は、ツアープレーヤーの今年一番を決める令和最初の日本タイトル。
「このコースでいかに勝つか。そういう気持ちで一杯。自分が頑張って、結果を出すのが一番。少しでも盛り上げられたら」。

このひと月間は選手としても、2期目の選手会長としても、現場にすらいられない。「もどかしさしかなかった」。
毎週のように事務局スタッフと連絡を取り合い、大会の状況やギャラリー数の推移、ピンフラッグの売り上げ数など逐一、報告を受けながら、復帰の道筋を懸命に探った。

棄権から約1週間の安静ののちに、今までは体幹や柔軟が中心だったトレーニングを今回は、「腹筋とお尻と背筋のバランスが大事」と負荷に変えて週3回。
短いクラブから徐々に打ち始めて、先週は千葉県の紫カントリークラブすみれコースで試ラウンド。5アンダーを出して、手ごたえをつかんだ。「自分の中では7アンダーがラインでしたが残り1週間あったので、そこからよくなってくればと思って判断しました」。
1カ月ぶりの出場に踏み切った。

前日3日の月曜にはアウトの9ホール、そしてこの日4日はイン9ホールを練習ラウンド。
「ゴルフも腰の状態も悪くない」。
ここ宍戸は、6回出て4度の予選落ちと「コースも難しいし、成績も出せていない」。
深いラフ、タフなセッティングでの復帰というのも「他の選手は仕上がってきているし、難しい要素はある。でもここまで来たら、怖いというのはない。怖がらないでやらないとここにいる意味もない。怖さがなくなったので、ここに来ている」と、困難を承知で立ち向かう。

「休んでいる間、テレビで試合を見ていましたけど、ほんと自分もあそこに戻りたい、出るだけじゃなくて、勝てるサークルの中に入りたいと思った。そのためには1個1個、プロセスがある」。
最初の一歩を屈指のメジャータイトルに定めた。

久しぶりの会場で、仲間の歓待を受けた。
火曜日は、練習後に16時から行われた選手会理事会にも議長として出席。
みんなが待ちわびていた、選手会長の帰還である。

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