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関西オープンゴルフ選手権競技 2019

狙うぞ、大逆転連覇! ゲンちゃんこと時松隆光が8位タイ浮上

ねえねえ、なんでゲンちゃんっていうの? 大人気のふれあい広場で小学生から無邪気な質問。「それはね……」
昨年覇者が連覇を狙う週末に、励みにしたのはひとつ上の賞金王から初日にこぼれた一言だった。
先週の全米プロから帰ったばかりの今平周吾が、今週の開催コースについて「簡単に感じます」。
それほど大きなギャップを感じるほどに、米NYのベスページ・ブラックコースがタフであったと表現したかったのだと思うが、それを新聞報道で知った時松は「前はそういう強い言葉を言う人ではなかった」と、意外な思いで読んだ。

ジュニア時代からの戦友のこの一言を、「ここなら勝てます」という自信の裏返しと受け取ったと同時に「賞金王になって、メジャーを経験して、いろんなものを見て、今までとは違うものを見ている。成長しているんだ、と」。

今年の開催コースのここ奈良県のKOMAカントリークラブについても、時松は「とても僕は簡単なコースとは思えず」。そこからして、すでに自分と今平とは大きく差が開いているんだと、危機感を感じたのだという。

それを踏まえて10番で、15メートルものバーディを入れたり、14番ではべたピンでスコアを伸ばしたこの日の66にも「ナイスプレー、とは思いたくない。考え方を変えて、もっともっと、と少しでも周吾さんに近づけるように頑張らなければ」。

賞金王に刺激を受けて、意識改革で臨む最終日。
首位とは5打差。
「連覇は簡単ではないと思うが、自分との戦い。明日は15アンダーくらいまで伸ばして来週につなげたい」。

先々週は、浜ちゃんこと浜田雅功さんがMCをつとめる人気のスポーツバラエティ番組に2度目の出演。
ホールアウト後のファンのみなさんとの「ふれあい広場」で小学生が無邪気な質問。「どうしてゲンちゃんていうの?」。
「本名が源蔵(げんぞう)だから」と、優しく答えた。
放送後の反響は大きく、サインを求めて長蛇の列ができるなど、うなぎのぼりの人気を大逆転の連覇でさらに不動のものにする。

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