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フジサンケイクラシック 2019
石川遼は富士桜で自己ベストの猛チャージも届かず
3日間ボギーが続いたスタートの1番で、最終日は6メートルが決まった。今週初のバーディ発進を合図に3番で3メートル、6番ではピンそばと、快調に差を詰めた。
グリーン上の不振を訴え前日3日目の途中でクロスハンドから、順手の握りに変えたパッティング。「ドライバーも、ビッグスコアを出すには大事な部分と思うが調整できたのが大きかった」。ショット、パットをかみ合わせて序盤から、スコアボードをかけのぼった。
午後から台風の接近を知らせる雨風が吹いたが大勢のギャラリーがついて歩いた。
「悪天候でもこれだけたくさんの方に来ていただいて、一瞬でもトップタイに並ぶのが、最高のことかな」。
自らのゴルフで喜ばせようと、後半さらに4つのバーディで猛追。
首位と2差で迎えた18番では、いよいよ最後のチャンスで魅せようと、2打目でピンまでギリギリのクラブを握った。
「薄く当てると届かない。芯に当てようとしたら、深く入ってしまった」。ダフってグリーンの右手前へ。
「追い込まれて、冷静でなかった」。
そこから入れにいったアプローチも決まらず、きわどいパー締め。
ボギーなしで回ったこの日の「64」は、富士桜での自己ベストを1打更新して進化を見せたが「やっぱり最後は最低でもバーディパットを打ちたかった」。
最後の見せ場を逸して悔しがった。
17日に誕生日を控えて、27歳最終週の次週は、スポンサー試合の「ANAオープン(札幌ゴルフ倶楽部 輪厚(わっつ)コース)」。15年にV経験のある大会は昨年、大地震に見舞われ開催中止に。
選手会長として、「まずは大会が無事に開催されて、成功に終わることを願います」。
2年ぶりの開催には、「また北海道に戻れるので楽しみ。輪厚で自分のゴルフをしたい」と、石川。
次週こそ、最高のクライマックスで魅遼する。