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HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP 2019

ザ安定の元祖。48歳の平塚哲二が今季2戦目の好発進

初日は、首位に立った宮本に続いて、こちらもベテラン。
前日6日の水曜日に、48歳の誕生日を迎えたばかりの平塚哲二が、「67」で回って首位と1打差の5位発進した。

4アンダーで迎えた最終9番は、ティショットを木の裏側につけて、パーオンに失敗。2打目をグリーン横のラフに外したが、このアプローチが入りかけ。
パーでしのいで、上がって「ほんまに上出来ですよ。ここまでできるとは思っていなかったので」。
今大会は、3年連続で主催者推薦を受けての出場。
「今年も出させてもらっているので頑張りたい」。
恩返しの健闘を改めて誓う初日となった。

94年のプロ入りから重ねた勝ち星は6勝、アジアンツアーで3勝。今平周吾の無類の安定感がいま話題だが、03年にはトップ10入り12回で賞金2位に。その年、シーズン最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」でツアー初優勝を飾るまで、前代未聞の未勝利の賞金王か、と話題にしたのが平塚だ。

骨折でもツアー出場を続けて優勝したこともあり、不屈の闘志に”鉄人”と呼ばれたが、15年には左ひじの手術や腰痛など、ついにケガには勝てずに17年にシード陥落。
今季、レギュラーツアーは7月の日本プロに続く2戦目だが、チャレンジトーナメントの「AbemaTVツアー」や、地区オープンを渡り歩いて、「けっこう忙しくしてるんです」。

それでもなお空いた時間は拠点を置く滋賀県で、15年前に立ち上げたジュニアスクールで育成事業に精を出し、昨年は地元京都にも新たに開校。150人もの会員を抱える。

「ジュニアの子も来てくれているが、その子らは、僕が活躍したころを知らない。僕も頑張っているんだと、見せていけるように。頑張ることで、その子らの励みにもなる。少しでもそういう姿を見せられれば」。
お手本になる活躍を胸に描いた。

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