記事
HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP 2019
遼プロは真っすぐ飛んでた! 土曜日ラウンドレッスンを開催
地元の小、中、高校のジュニア15人をそれぞれ3人一組で引き連れ、試合コースの隣のハイビスカスコースを楽しくラウンドした。
5ホールのプレー後は、練習場でラウンドのおさらい。
9時過ぎに一番最初にコースに出た石川の組は、11時前には上ってきて、そこからたっぷり1時間半以上。
ときおり、石川自身がデモショットを打って見せるなど、中身の濃い内容となった。
石川の組に入った呉屋陽星(ごやようせい)くん(沖縄市立北美小5年)は、ゴルフを始めて5年。県内ジュニアで優勝経験があるという有望株は憧れの石川から「陽星、ナイスボール!」と、褒められどんどん目が輝く。
他の子たちのショットを見学する合間には、石川とリフティング大会。
空き箱に座らせた呉屋くんを包み込むように、石川も一緒に腰かけお喋り。
「遼プロは温かかった」と、呉屋くん。
後ろで見ていたお母さんも「こんな経験一生ないです。贅沢すぎます」と、感激していた。
この土曜日レッスン会の開催が初めて決まった昨年は、悪天候のため中止。子どもたちには待ちに待った時間だった。
「次世代の子らを育てていくのも、僕らの大事な仕事。主催者の方にその機会を作っていただき、自分もそこで少しでも貢献できればと思った」と、石川。
悩みあぐねてついに2日目にはバッグにも入れず、完全封印したドライバーだが「実は今日、5ホール中3ホールで使った」という。
「今日のラウンドで、すごかったのは遼プロのドライバー。真っすぐ飛んでいた」とその出来を、呉屋くんが証言。
無邪気な誉め言葉に、ちょっぴり苦笑しながら「教えながら、ジュニアの子たちのスイングを見て、勉強になりました。自分の悪い癖もなんとなくわかって、いいきっかけになりました」。
予選通過に3打足りずに、無念の週末が子どもたちに生かされた。
教えたつもりが、教えられて感謝していた。