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パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 2019
東京五輪まで300日前の首位返り咲き。41歳の武藤俊憲が「僕も出させてもらえるならば!」
この日、単独トップに立ったのは41歳のベテラン。
武藤俊憲が、首位タイにつけた初日の「65」を1打更新して、返り咲き。
最終日を今季初の最終組で迎えることになった。
2打差の6位タイから出たこの日は大阪府内の自宅から、小5の次女も応援に駆け付け「久しぶりに、頑張ってるとこ見せたい」。
スタートから連続バーディで飛び出すと、7番、8番と続けて2メートル内につける3連続バーディもあった。
難コースで愛娘の感心を誘う「64」は、この日のベストスコアをマークして「まずは第一関門突破!」。
日本とアジアの両ツアーにカウントされる共同主管で「勝てれば、世界にも扉が開く」。
4年ぶりの7勝目がかかる最終日に目を向けた。
現在、世界ランキングは日本勢29番目の519位。開催までいよいよ300日を切った東京五輪は「出させていただけるもんなら出たいけど、これから6勝くらいしないと無理ですね」と苦笑。
41歳には高い壁でも「ひとつでも、ポイントを上げるために頑張る」と、自分に鞭打った。
今週、宿を取った神戸市内は、近くにラグビーW杯の会場の御崎(みさき)公園球技場があり、大会初日の26日にはイングランド対アメリカ戦が行われていた。
「街じゅうに、ゴツい人がいっぱいいましたよ。いいですよね、盛り上がってて!」。
地元で高まるスポーツ熱に乗じて、ゴルフ人気も高めたい。
1打差2位には、昨季の賞金王の今平。3打差の5位には、目下賞金1位の石川。翌29日の最終日は、若手がひしめくリーダーボードのてっぺんからコースに出る。
「明日はぜひ、ここで優勝カップを持たせていただけるように頑張る」。
プレー後の18番グリーンで行われた300日前のヒーロー会見で、五輪を夢見る41歳が声を張った。