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ZOZO CHAMPIONSHIP 2019
松山英樹はウッズに1打差3位。好発進に「ファンの力」
ファンの熱狂ぶりにも既視感がある。
米参戦中に一時帰国して出た16年の日本オープン。
「あのときも、こんな感じだった」。
ファンの大声援を後押しに、初の国内メジャーを制覇した。
「今日もギャラリーの方々の力だと思う。あまり調子がよくない中でも攻めていけた」と、7バーディ2ボギーの「65」で回った。記念すべき日本初開催の米ツアーで、日本が誇る世界ランカーが、初日を3位で飛び出した。
今週はパターを変え、ドライバーのシャフトも取り換え臨んだ。
「ティショットが安定して、過去1年はなかった感じ。良い感じで打てていた」と、スタートの1番から快打をフェアウェイに置き、3メートルのチャンスを作ってバーディ発進した。
アイアンも好調。
3番のパー3は、1.5メートルにつけた。5番では左6メートルからのバーディパットも決まり、15番の2打目はピン30センチ。
2打目を奥のグリーンエッジまで運んだ562ヤードの最後の18番パー5は、このイーグルトライを2メートルほどショートさせたが、微妙なバーディパットもしっかり沈めて上がった。
首位のウッズに1打差の5アンダーで、貫禄の好発進した。
この日、同組で回ったアダム・スコットとジョーダン・スピースも、日本のファンには大人気。スタートの1番ティでは、2人が登場した際にも、大きなどよめきと歓声が起きた。
それもまた、アメリカではいつもの光景だが、ここは日本。
初めて国内で行われる米ツアー。
大歓声の中身はいつもと違う。
「日本語で、応援してもらえる」。
名前を呼ぶ大声も「HIDEKI」ではなく「英樹……!!!」。
「アメリカではこんなに名前を呼ばれることも、なかなかない。すごく嬉しい」と、はにかんだ。
「いい位置にいる。明日からも今日のような良いプレーを続けられるように頑張りたい」。
日本のエースが大きな期待を背に気合を入れた。