ZOZO CHAMPIONSHIP 2019

追う松山。運命の6ホール

初の自国開催での逆転優勝に、残されたチャンスはあと6ホール。首位を走るウッズとの差は3つ。
16時40分に日没サスペンデッドとなった最終ラウンドを、通算15アンダーでいったん降りてきた松山英樹はウッズを「上の人」と呼び、「あれですよね。3日目終わって単独トップなら、かなりの勝率の高さ。それをどうにかして勝ちたいと思っているんですけど、なかなかいいプレーはできなかった」。

この日は3差の2位で終えた早朝の第3ラウンドに続いて最終ラウンドでも、ウッズの逃げ切り率の高さを意識して2番、6番のバーディで懸命に追ったが、4番、8番ではティショットを林の中へ。
2ボギーと、一進一退の序盤は一時、5打差をつけられた。

だが「ボギーを打った後に、いつもなら崩れそうなところ。踏みとどまれているのは応援の力。それが凄く大きいと思う」と日没に追われながら突入した後半は、ホームの声援が背中を押した。

ピン奥2メートルのチャンスを沈めた11番から連続バーディ。
翌日への競技の持ち越しを告げる合図が鳴った12番では、8メートルを沈めて、3差に縮めて引き上げてきた。

29日の月曜日に持ち越された最終ラウンドは朝7時半、13番ホールから再開。
「明日は、伸ばせるだけ伸ばさないと勝てない。あと6ホール。頑張って、どうなるか。全力を出してやりたい」。
逆転をかけた運命の6ホール。
ウッズは最多勝利の82勝がかかっている。伝説の最強男に日本のエースが体当たりする。

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