Tournament article
ZOZO CHAMPIONSHIP 2019
「忘れ去られてもおかしくない、と思っていた」。石川遼が2年ぶりの米ツアー出場を噛みしめた瞬間
「忘れ去られても、おかしくないと思っていた」と、石川。
練習場だけの調整にとどめた大雨のこの日、22日の火曜日はたくさんの米ツアー選手と笑顔を交わした。
今季、日本ツアーで自身初の連勝による復活の2勝を飾った。
「そのことも、なぜかみな知っていてくれて、『おめでとう』と。心の居場所というか、そういったものがほんのちょっと自分の緊張を、嬉しい気持ちに変えてくれた」。
今季序盤は腰痛で、約1カ月の戦線離脱。
今大会の2週前時点の賞金ランキング上位7人による出場権の獲得も、当時は諦めかけていた。
懸命のリハビリとトレーニング、脅威の回復力で最初の出遅れを執念で埋めてきた。
「日本中が待ち望んでいた1週間。ここに来られてよかった」と、改めて出場の喜びを噛みしめた。
大雨にもかかわらず、この日も大勢のギャラリーがかけつけた。
「練習日からすでに盛り上がっている。世界のトップが集まるということは、こういうこと。ウッズとマキロイが2人そろうことは、メジャーをのぞいてなかなかない。僕もいち日本人として、特別なこと」と日本初開催の意義を再認識して、目を細めた。
松山英樹との再会も果たした。
この日、記者会見に臨む直前に、一瞬すれ違った際に「痩せた?」と尋ねると、「痩せるわけないじゃん」と、笑顔が返ってきたという。
同学年だが、尊敬する米ツアー選手の一人。
「日本で一番のプレーヤーですから追いつけるように頑張りたい」。
自国開催で、日本が誇るトッププレーヤー同士の最終日の直接対決が見たい。