Tournament article
石川遼 everyone PROJECT Challenge Golf Tournament 2019
基礎練が身を結び9アンダー63を叩き出した小林伸太郎
上がりの8番ホールではイーグルチャンスにつけたものの、これを外してバーディ。さらに最終ホールとなる9番も2m弱につけながら惜しくもバーディを逃した小林。それでこのスコアということは余程ショットが切れていたのかと思いきや、意外にも要因はパッティングだと言う。
「今日は4つのパー3のうち3ホールでグリーンを外しているんです。でもアプローチとパターが良かったのでこのスコアにつながったんだと思います」。
今シーズンの小林は、これまでAbemaTVツアーへは10試合に出場して5試合でトップ10に入っている。安定感の高さの要因になっているのは、2017年にシード権を失ったのをきっかけに見直した基礎練習にあるとのことだ。
「基礎練を地道にやっていることが、今年の安定感につながっていると思います。ショットからパッティングまで全てです。シード落ちをしてしまってから改めて基礎練が大事だなと感じるようになりました。その基礎練が何かを見つけるのに時間はかかったんですけど、最近はそれもわかってきたので、やるべきことが明確になっています。ゴルフってこういう練習をしておけばスコアにつながるのかなと言う感覚があります」。
例えて言うなら以前は自転車になぜ乗れているのかわからないまま乗っていたのが、今はどうやったら自転車に乗れるのかがわかった上で乗っていると小林は言う。ゴルフの質が以前とは全く違うと言い切る。
現在の小林の賞金ラインキングは25位。来季のツアー出場権を得られる圏内にいるものの、現状では最終戦への出場資格は無い状況だ。自力で出場権を得るにはまず今週の試合で15位以内に入るのがマストだが、まずは最高の初日だったと言える。明日からの2日目も気迫のこもったプレーで優勝へ突き進む。