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ダンロップフェニックストーナメント 2020
JGTOと選手会のANAチャーター機が宮崎に到着
男子ゴルフは先週、静岡県で行われた「三井住友VISA太平洋マスターズ」から今週の宮崎県「ダンロップフェニックス」で今季初の2週連戦。
コロナ禍の移動で安全を確保するため、ANAの協力を得て実現した特別便。
もちろん、事前のPCRで陰性の判定が出ていることが、搭乗の条件だ。
JGTOでは2012年に、ブルネイで行われた日亜の対抗戦「ロイヤルトロフィ」で一度、チャーター機を採用したことはあるが、国内では初。
”あんしん、あったか、あかるく元気”なANAのおもてなしを受けながら、選手たちは連戦の合間のスペシャルフライトでくつろいだ。
異例尽くしの空の旅には普段、国際線から国内線の乗り継ぎに使用される羽田空港第3ターミナルのチェックインカウンターを貸し切り。
臨時のチケットカウンターでは密を避けるため、9時30分から①プロサービス・JGTOスタッフ②キャディ・報道関係者③選手の3グループに分けて、30分間隔で受付。
チケットを受け取り、そのまま専用カウンターで荷物を預けて、専用の保安検査場を通過、搭乗口までシャトルバスで移動した。
待合ロビーでは、コロナ禍で、現在は休止しているコンビニショップ「ANAフェスタ」を特別に営業していただき、出発時間までランチをとるなど、みな思い思いに過ごした。
離陸後の機内では、CAさんから選手とキャディさん全員に、大会の成功と健闘を祈る手書きのメッセージカードがプレゼントされた。
この日16日に、ちょうど42歳になった谷原秀人には、特別に誕生日カードも添えられ、「年齢的にはハッピーではないですが、笑。機内で祝ってもらったのは初めて。うれしいですね」。
ベテランにも特別な1日となった。
JGTOと共に、チャーター機の手配に尽力した選手副会長で、同事務局長の池田勇太は、受付開始時間の3時間も前に空港に到着。
ANAのみなさんに挨拶を済ませると、全員のチェックインが終わるまで、受付で待機。
カウンターに気づかず、通り過ぎてしまう選手を追いかけ誘導したり、荷物の預け入れに手間取る海外選手に声をかけたり、じっとしていない。
搭乗口では全員の乗り込みを確認。いちばん最後に乗り込む間際は選手会長の時松をはじめ、選手会理事の主要メンバーと、先週の覇者、香妻陣一朗を集めて、尽力してくださったANAのみなさんと、記念撮影の時間を設けるなど、細やかな気遣いを見せた。
機内では、関係者の感想を聞いて歩いて「空港スタッフの皆様や、客室乗務員の方々の素晴らしいサービスにより選手全員、これ以上無い快適なフライトだったと思います」と、安堵。
到着後も、荷物のターンテーブルが止まるまでとどまり、忘れ物チェックを済ませてようやく一段落ついた。
「チャーター便での移動が実現できたことを大変嬉しく思うとともに、関係者の皆様には多大なる感謝を申し上げたいと思います」。無事のフライトに改めて頭を下げて、コースに向かった。