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SMBCシンガポールオープン 2020

オフ対策が2週続けてどんぴしゃ。大槻智春が今週も好調

先週の香港で、すでに自身の2020初戦を済ませてきたプロ11年目の大槻智春が引き続き、好調だ。

前半の4番で、右奥のラフから3打目を1.5メートルに寄せてこの日最初のバーディを奪うと、6番から3連続バーディ。

8メートルの上りのスライスラインを読み切った6番。7番のパー5は、左のラフから絶妙の寄せ。1.5メートルのチャンスを逃さず、8番パー3は6番アイアンで乗っけた9メートルのスライスラインも「どんぴしゃ」。カップに飛び込んだ。
「パットのラインが読めている。ロングパットもタッチを合わせていい感じで行けている」。
海沿いの難コースで、2日続けて60台を並べて通算6アンダーで、大会を折り返した。

5月の関西オープンで、悲願の初優勝を飾った昨季はアジアンツアーにも足を伸ばして、海外での活躍を増やしたが、シーズン終盤は思うような結果に恵まれなかった。

反省から年末年始の短いオフはあえて、ゴルフを封印。
完全休養を決め込み2週ぶりに、やっとクラブを握ったのは先週、香港で行われたアジアンツアー開幕戦「香港オープン」。
「1回リセット、切り替えが上手くいった」と、7位タイの好位置につけてジャパンゴルフツアーの2020初戦に合流した。

先週の最終日には、昨年の全英オープン覇者のシェーン・ローリーや米のトニー・フィナウと回る好機も得て今季にも欧州ツアー挑戦、さらには米進出へ…という強い欲求にもいっそう拍車がかかった。
「今年は早い段階で1勝。そうすればやりたいことができる」。念願の海外進出への扉をこじ開けていくこともできる。
今月26日の誕生日で30歳。ますます脂が乗りだす年頃だ。

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