Tournament article

石川遼 everyone PROJECT Challenge Golf Tournament 2020

上井邦裕は、無念のホールインワン

チーム芹澤のギネス男が、またもや苦杯をなめた。
上井邦裕は、2打差の2位に「勝てるチャンスがあるのに、勝ち切れないのは本当に悔しい」と、歯ぎしりした。

9月の2020AbemaTVツアー初戦「PGM ChallengeⅡ」でも2位タイに終わった。
今季2度目の最終日最終組は、単独首位からコースに出た。

8番では池ポチャのボギーでいったん後退したが、後半の11番では、V争いのさなかになんとホールインワンを達成。

235ヤードのパー3に対して、握った4番のUTアイアンは「感触もよく、良いところに行ったと思った」。
ピン手前で軽やかに弾んだボールは滑らかにカップに向かい、同組選手の「入る、入る」の声に乗ってカップイン。
再び首位を捕らえて「よっっしゃー!」と、気合を入れなおしたのもつかのま、13番ではアプローチを寄せきれず、ボギーを叩いてまた一歩後退した。

その後、なかなかチャンスにも恵まれないまま、終盤で首位に並びなおした最後の好機も活かしきれなかった。

「悪いゴルフではなかった。ショットは、自信を持って打てていたと思いますが、今日はアプローチとパットが悔やまれます。ラインに乗ったと思ったら、全部手前で曲がってしまう。それでなかなかリズムをつかめなかった」と、逆転負けに落胆した。

10年の「VanaH杯KBCオーガスタ」で、世界初の同一大会同一ホール(8番)でホールインワンを達成した”ギネス男”だが、レギュラーツアーでの初優勝はまだ。

この日も、ホールインワンを糧に4年ぶりのAbema2勝目を狙ったが、2打届かなかった。
「もっと自分のレベルを上げられるようにこれからも頑張るだけですね」。
シニアの芹澤信雄の愛弟子は、ポーカーフェイスに悔しさを押し込めた。

関連記事