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Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント 2021
ゆくぞアトム、力の限り
ツアー2勝目を狙う重永亜斗夢が上りの3連続バーディで、通算12アンダー。首位と1打差の単独2位浮上だ。
16番は、ピッチングウェッジの2打目を2.5メートルにつけた。
5Iで打った17番パー3のバーディトライは10メートル。
「ドカンと入ってラッキーでした」と最後、18番のパー5は「今週、初めてティショットがフェアウェイ行った」と、2オン2パット。
2年がかりの改修工事が行われた芥屋は、「100%飛ばし屋有利。ますます苦手なコースになった」と、前日2日目にチャン・キムと回って、余計に実感。
107ヤードも距離が伸びた上にバンカーが新設されて「自分の距離では、ことごとく入る」。
チャン・キムが、どれも軽々と超えていく罠。
「自分は必死で避けながら、すごい狭いスペースに打っていかなくてはいけない。すごい嫌」。
でも、だからこその2日連続ボギーなしだ。
「昨日から、打ってない。コースと合わない、と思っているからこそボギーがない」。
グリーンを外した4番や、この日は、後ろにティイングエリアがセットされた10番でも注意深く、慎重にせめていくからパーを拾えた。
芝目のクセが強いコウライグリーンも、今週、初タッグの木村キャディと、入念に打ち合わせて上手く読めている。
先週は、持病の潰瘍性大腸炎がまた再発し、先月7月の夏休みにはろっ骨を疲労骨折して「出場選手で一番体が弱い僕」。
でも、「支えてくださる方がいる」と、恩人のおかげでジェット燃料は満タンだ。
今週も「これ飲んで」と、サプリメントを差しいれしてくださった地元九州を拠点に全国展開するドラッグストア「コスモス」の社長さん。
また、今年4大会目の有観客試合ではこの日、地元熊本県から越境した福岡の沖学園高校時代の同級生も応援にきてくれたし、「今日ボランティアでついてくれた女の子も沖学園の後輩。コースの嫌なイメージよりも、周りの方々のサポートが勝っている」。
沢山の支えを糧に灼熱の芥屋で、再びV争いにこぎつけた。
3位タイと、かつてもっとも優勝に近づいた15年大会は、「世界一くらい。あの時はどっからでもパターが入った」と、嫌よ嫌よも好きのうち。
スタートの選手紹介で流してもらえる「勝ちウタ」は、もちろん今年もこの歌一択。
ゆくぞ〜♪アトム〜!!