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Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント 2021

新人の石坂友宏が2差から狙う不屈の逆転KO勝ち

右ストレート?©JGTOimages
銀メダリストと同級生。新人の大学生プロが不屈の闘志で、ツアー初優勝に挑戦だ。

石坂友宏(いしざか・ともひろ)が、ボギーなしの7バーディで爆発した。最終日最終組で、2打差の逆転をにらむ好位置につけた。

スタート前の練習から持ち球のフェードで好ショットを連発して「自分らしさが戻ってきた。今日と同じようにやっていければ優勝もある」と、手応えがある。

7月の「日本プロ」には出場資格がなく、かなり長い夏休みとなったが、日本ウェルネス大の寮内でトレーニングや練習に励んで先週からツアー再開を迎えた。

東京五輪で銀メダルを獲得した稲見萌寧さんは同級生。
テレビから声援を送り、受賞後はお祝いのメッセージも贈った。
「金メダルが欲しかっただろうな…」と、胸中を察しつつ、「だいぶ置いてかれてます」と、今季すでに6勝のチームメイトの背中を追う。

昨年11月の「ダンロップフェニックス」で、金谷拓実とのプレーオフに敗れて2位。
今年になってもトップ10が3度あり、何度でも立ち向かう姿勢を、最終日もBGMで表現。

スタート時の選手紹介時に流してもらえる「勝ちウタ」に選んだのは、1982年に大ヒットした洋楽「アイ・オブ・ザ・タイガー」。同年公開の映画「ロッキー3」のテーマ曲。
「父親が好きで、一緒に映画も見ました」という思い出の一曲で、最終日もスタートからテンションをあげていく。

「明日は緊張すると思うがそういう緊張感も、初めてではない。自分にプレッシャーをかけながら、あと7つくらい伸ばすことを目標に、今日よりいいゴルフで盛り上げられたらいい」。
不屈の逆転KO勝ちで沸かせる。

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