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ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2021
愛犬ハナちゃんの死も受け止め。小平智が米再挑戦へ
思い出の袖ケ浦で、起死回生を誓う。
2016年大会優勝の小平智が一時、帰還。
昨年の「フジサンケイクラシック」以来の今季国内2戦目、今年の国内初戦を、4年ぶりの「ブリヂストンオープン」で迎える。
開幕前日の水曜日は行く先々で仲間たちの歓迎を受けて、17年大会以来の出場となるコースでにぎやかに練習ラウンド。
「優勝したときより平均で10ヤードは飛距離も伸びたし、攻め方、見方も変わった」と、懐かしいコースでさっそく米で揉まれてきた成長を実感している。
18年の「RBCヘリテージ」で日本人5人目となる米初優勝を飾り、フルシードを得て渡米したが、4年目の今季はシード権を手放した。
入れ替え最終戦の9月「コーンフェリー選手権」では、開幕前に立て続けに不幸が襲った。
移動日の月曜日に12歳になる愛犬の柴犬「ハナちゃん(注:花ちゃん、華ちゃんとも)が死去。
「母親の誕生日に姉ちゃんと僕で買いに行った犬でした」と、ショックを受けたところへ、今度は練習日にエースのドライバーが破損。
「こんな最後に神様は試練を与えてくるのか」。
茫然自失のまま予選落ちしたが「また、それも意味があること。そこもバネに」と、米再挑戦を決意。
来季は米二部のコーンフェリーツアーが主戦場となり、レギュラーツアーの出場は限定的となるが「出られるチャンスがあるのに出ないという選択肢はない。自分の夢はアメリカでやること。環境もいいですし、レベルの高さも肌で感じられる。そこは手放しちゃいけない」。
今年はこのまま年末まで日本で過ごして来季1月の開幕に備える。
先月、アメリカから戻って2週間の自主隔離中はいっさいクラブを握れず、約1ヶ月ぶりの実戦には「やってみなければ分からない。状態は全然よくないので試合をこなして合わせていく感じ」と、不安はあるが「今週はZOZOにつながる試合。出場権を獲りたい。そこを第一目標に頑張りたい」。
まずは、今大会の上位3人に出場権がある2週後の米「ZOZOチャンピオンシップ」に狙いを定めた。