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ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2021
片岡尚之は2位敗退でもZOZO切符「テレビで見ていた選手を生で」
杉山知靖との3差を追った片岡尚之は、3差に敗れた。
プロ4戦目のツアー初Vだった5月の「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品」は、5打差からの逆転。
この日が、初の最終日最終組だった。
「緊張感をうまく集中力に変えられて、目の前の一打に向き合えた」と、ひたひたと杉山を追い、14番でこの日6つ目のバーディを奪って並んだ。
しかし、上がりの3ホールで途端にショットが乱れた。
第1打をアイアンでフェアウェイに置いた16番のパー5ではセカンドが思い切り左へ。
サブグリーン奥のラフに落とすと、第3打もグリーンをオーバー。チャンスホールでパーにするので精一杯だった。
連続バーディの杉山に、逃げ切りを許した場面。
「緊張したとか力が入ったとかじゃなくて、普通にミスショット」。
つい先週まで課題にしていた部分に、大事なところでほころびが出た。
「バーディとパーで、そこがほんとに大きな違い」と、明暗を分けると、次の17番パー3もティショットを左ラフに入れ、18番では右ラフから木越えの2打目が、右隣の9番グリーン近くまで飛んだ。
最後のパー5で、痛恨のボギー締め。
「ほんとに杉山さんがすごくうまかった」と、たたえた。
「今日は負けてしまったけど、初めて最終組の直接対決で、優勝争いしながら良いプレーができた」と、23歳は敗戦からプラスを探す。
「まだまだですけど、先週までならこんなスコアはありえなかった。これが完全に戻れば2勝目も見えてくる」と、兆しと捉えて前を向く。
「この経験を生かして次は絶対に勝ちます」。
2位タイの資格で2週後の「ZOZOチャンピオンシップ」の出場権は獲得した。
コロナ禍の昨年9月から、20−21シーズンがスタートしたころには思いもしていなかった米初挑戦。
「テレビで見ていた選手ばかりと思う。生で見れたら今の自分とどのくらいの差か確認できる。それを、次につなげるようにというのが多分、行って一番最初に思う事」。
初舞台もひるまず、ぶつかる。