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マイナビABCチャンピオンシップ 2021

焼き鳥まさやの小林伸太郎「恩返しの気持ちで一杯」ABCは第二の故郷

何年たっても忘れません©JGTOimages


かつて初シードを確定させた思い出の舞台でシードの復活を、確実なものにする。

 

プロ13年目の小林伸太郎が、4年ぶりに出場した今大会で、5年前のV争いをなぞりながらプレー。

 

2017年にここで自己最高の2位になりました。今週は、その時のおさらいをしている」。

単独首位で出た最終日は、片山晋呉と最終組でプレー。

最後まで、競り合ったが17番のボギーで1差に敗れた。

 

プレー後のスコア提出所で片山に言われた。

「優勝する選手は17番で、ドライバーは持たない」。

勝負所で右の林に打ち込んだ無謀なマネジメントを諭された。

 

因縁の17番で今週は、「2日間ともスプーンで打った」と、2日連続でバーディを奪って、まずは予選ラウンドで雪辱に成功。

 

「今週は、あのときのプレーをDVDでおさらいしながら晩ご飯を食べています」と、復習にも余念がなく、2日目を終えて首位と1打差。

通算8アンダーの3位タイで5年ぶりのV争いに挑む。

 

会場の地元兵庫県加東市の隣の三木市に奥様のご実家があり、2013年から今年4月まで約8年間を過ごしたいわば「第二の故郷」。

 

ABCゴルフ倶楽部も合宿や練習で、よく回らせてもらったといい、「本当に大好きなコース」と、目尻が下がる。

 

また、兵庫県西宮市に本社を置く「焼き鳥まさや」と「シード権が獲れるまで」という約束で、所属契約を結んで早10年目。

 

創業者の家田秀海さんは、2016年に今大会で自己ベストの2位で初シードを獲得した際にも、すぐ翌年に陥落をしてしまった際にも当たり前のように契約を更新してくれ、「今の僕があるのは本当に社長のおかげ。恩返ししたい気持ちで一杯です」。

 

現在の賞金ランキングは1200万円余で、4年ぶりのシード復活までもう目前。

プロ13年目の悲願達成で、恩人を喜ばすにはもってこいの舞台が整っている。

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