新人学生プロは昨年9月のデビューから、自身4度目の最終日最終組に挑んだが、また初優勝を逃した。
22歳の石坂友宏(いしざか・ともひろ)は、2差で逆転負けを喫した。
金谷拓実にプレーオフで破れた「ダンロップフェニックス」に続いて今季2度目の2位に終わった。
堀川未来夢と首位タイから挑んだ最終日はスタートの1番で、前日3日目に続くベタピンの”お先にバーディ”。
すぐ2番で連続ボギーを打ってもたついても5番では、7メートルのバーディパットをねじ込み、7番ではスピンでピン3メートルにつけたチャンスを沈めるなど終始、落ち着いた試合運びで混戦に食いついた。
「キャディが後輩で、面白い話をして緊張をほぐしてくれた」と感謝し、「がつがつせず、いい雰囲気で、ミスしてもこらえて。前半は良かった」とせっかく単独首位で折り返したのは良かったが、結局オールパーで終わった後半最後の9ホールは痛い。
5メートルをしのいだ14番や、バンカーから寄せきれなかった15番のパーパット、左に曲げて3メートルを拾った17番など再三のピンチを切り抜けたことは、自身でも評価できるが、「やはりサンデーバックナイン。伸ばさないと」と、猛省。
浅地洋佑の17番での林越えの2打目には、石坂も目を見張った。
「あそこで木の上から行くとは!スーパーショットですね」と、7メートルに乗せたバーディパットを沈めて混戦から抜け出した浅地の勝負強さに驚嘆。
目の前で、勝者のゴルフを見て確信した。
「相手じゃない。コースと向き合って、どう攻めていくか。改めてわかった」と、胸に刻んでいた。