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三井住友VISA太平洋マスターズ 2021

谷原秀人が34回目の最終日最終組「おじさん、頑張ります」不屈の42歳

おじさんコンビ©JGTOimages



あと3日で43歳になる。

プロ21年目のベテランには、何かと感慨深い34回目の最終日最終組になる。

 

2013年以来となる大会2勝目を狙う。

谷原秀人が、最終日を前に2位と2打差の単独首位に立った。

 

初日、2日目より風は弱まったが、「(風速)12メートルと聞いていたのにかなり吹いてるじゃん」と、相変わらず悩ましい風と、シビアなピン位置に、頭脳と経験をフル回転してプレー。

 

前半3バーディと、冷え込みが増した後半は度重なるピンチも、ボギーは16番のひとつでこらえた。

迎えた最後の18番では「ラッキーみたいなバーディが来た」と、10メートルを沈めてベテランのガッツポーズも出た。

 

万感の思いで歓声を浴びた。

 

「ギャラリーがいないと戦う意欲がわいてこない。今週は、入ってくれてほんとに嬉しい。感謝してます」と、2年ぶりの有観客開催を噛み締めた。

 

2週連続で最終日を共に回ることになった大学後輩の金谷拓実は、2007年から地元広島で立ち上げたジュニア大会「谷原秀人ジュニアクラシック」に、初回から4年連続で出場。

 

その試合後にはレッスンもしているが、「覚えているわけないじゃん! 今まで何百人もいるんだから…」と、笑いながら「いい選手に育ってくれて。プロになって一緒に戦えるというのは嬉しいですよ」と、しみじみ。

 

「先週も一緒に回って、球も飛んでるし、曲がらない。なんでボギーを打つんだろうという感じ」と、金谷の上がり3連続ボギーには真顔で首をかしげて「上手いのはわかっている」。

うんと年下に敬意を表して「強敵に、どこまでついていけるか。おじさん、頑張ります」。

 

05年に米ツアーに参戦し、1718年には「もっとうまくなりたい」と、40歳を前に欧州ツアーでプレー。

19年にいったん戻ったが、「チャンスがあったらまた行くつもり」。

不屈の42歳は、いくつになっても世界で戦い続ける姿勢を、若い選手に示し続ける。

 

今季だけでも4度目の最終日最終組。

ここ御殿場で、2013年に節目の通算10勝目を挙げたが、「昔すぎて、覚えていない」と苦笑。「また新たにですね」。

鍛え抜かれた体は今もバキバキ。

身も心もまっさらに、5年ぶりの通算15勝目に挑む。

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