2年ぶりの有観客開催が実現した大会初日は「医療従事者感謝day」。
選手もみんなで青色の服や小物で気持ちを揃えてプレー。
特に、気持ちがこもったのがプロ19年目の宮里優作だ。
「僕はかかってしまいましたので。医療従事者のみなさんには本当に、お世話になっている」。
7月の「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」の第1ラウンド終了後に、コロナに感染。棄権後、40度を越える熱が続いて救急車で搬送された。
医療従事者の方々のご苦労を、この目で見て来た。
「本当に感謝していますので。その気持ちを今回こうして示す機会を頂いて。主催者のみなさんにも本当に感謝しています」と、濃淡をつけた全身、青のグラデーションのウェアに思いをこめた。
約1ヶ月の療養後、9月の「パナソニックオープン」から復帰。
懸念していた後遺症は幸い、ほとんどないそうだがまだ思うような成績は残せていない。
長年、長尺パターを操る市原弘大(いちはら・こうだい)に触発されて、今週から宮里も初の長尺パターで奮闘したが、初日は3バーディ、3ボギーでイーブンパー。
45位タイにとどまった。
今大会は2015年の覇者。
「そんなことも忘れてしまうくらい前の話になりました」と苦笑しながら「みんなが勝ちたがっている大会。僕も、気遅れしないで頑張りたい」と、41歳が巻き返しを誓った。