ベテランの宮里優作が、コロナから復帰後の自己ベスト4位に入った。
首位との2打差を追った最終日は、前半5番でダブルボギー。
いったんV争いから退いたが、そこからまた4つのバーディで挽回。
通算13アンダーで入った最終18番で、236ヤードの2打目を4アイアンで、6メートルに乗せたイーグルチャンスを沈めた。
大会は2年ぶりの有観客開催で、大歓声を一身に集めて、感謝と喜びあまって投げキッス。
「前半伸ばせなくて、優勝争いに加われなくて、残念でしたけど、最後少しでも順位を上げていこうと思って良かったです」とキムと2打差の通算15アンダーで戦い終えた。
8月の大会でコロナウィルスに感染。高熱を出して救急車で運ばれたが、よく言われる味覚障害など、身体への大きな後遺症はなかったかわりに、約1ヶ月の療養から復帰後に苦しんだのは、突然のパットの不調。
罹患との相関関係は不明だが、「感覚がまったくでなくなってしまった。特に左手の誤作動が多く、狙ったところに打てない」と悩みあぐねて今週は、思い切って長い丈のパターでプレー。
「人生で一番グリーン上でストレスがない」と、たちまち明らかな症状改善が見られた。
「まだ、プレッシャーのかかった場面で練習量が足りないなと感じたので。これからどんどん良くなってくると信じて練習したい 」と、復帰後初のトップ10入りに希望が見えた。
「もう40歳超えて、ベテランなんですけど、若い人について行けるように頑張っていきたいと思います」。
前週は、大学の2つ先輩の谷原秀人の5年ぶりの復活V15に励まされたが、今度は自身の活躍で、苦しんでいる人たちを勇気づけられると思う。