後半13番の連続バーディからチャン・キムと接戦を始めた23歳の新人ホストプロは最後まで、2014年の松山英樹に次ぐホストVをあきらめなかった。
片岡尚之は、最後の試練と正面から向き合った。
チャン・キムと並んで迎えた最後のパー5で、ティショットを左林へ。
逡巡の2打目は「目の前に左の木があって、右にも木があって、高さを出すと上の木があって、下行くと木があり、ちょっとしかない空間」と、まさに八方ふさがりでも「そこを狙うのが、優勝の近道」と、ウッドを握った。
「本当のマネジメントだったら絶対にしない。でも、今の状況であればするしかない。なるべくグリーン近くまで持っていって、バーディー取れるように」と、執念のショット。
左のラフに落ちた。
キムは、2オンに成功していた。
絶体絶命の3打目勝負は、寄せきれずに長いバーディパットになった。
キムのイーグル逃しを見てから打ったが、決めきれずに根負け。
「内容自体はよいゴルフができてたんですけど、結果という点では優勝が出来なかったので最後、詰めが甘い」と、契約メーカー主催の試合で恩返しをし損ね反省。
「残り2戦で、最低でも1回優勝出来るように頑張ります」。
1差の惜敗に、5月の初V「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品」に続く2勝目への思いを熱くした。