2週続けて41歳が躍動です
長引くコロナ禍で、25人のシード陥落者が出た一方で、復活組は11人(下記一覧)。
そのほぼ半数を、40代の選手が占めた。
中でも41歳の宮里優作には、まさに復活を印象づける1日となった。
賞金ランク44位で入った本大会で、6打差の11位タイから出た最終日に「63」と爆発。
前半の5番ー7番と、後半16番から上がりの3連続を奪うなど、9バーディボギーなしの通算17アンダーで、一時はクラブハウスリーダーになった。
この日、同組で回った大学後輩の池上憲士郎は大会11位で、賞金ランク59位に入り、プロ8年目の初シードを獲得。
「すごくステディで、ショートゲームも上手。今日も憲士郎に頑張ってもらおうと思っていたら、いいプレーで盛り上げてくれて。嬉しかった」と、後輩の若さ溢れるゴルフに従った。
18ー19年の欧州ツアーから戻った今季、今年8月の試合でコロナに感染。復帰後に突如、パットの不振に苦しんだがついに長い丈のパターに頼って4位に入った先週の「ダンロップフェニックス」に続いて、単独2位に。
賞金ランクも26位と急上昇して次週、出場30枠のシーズン最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」に飛び込んだ。
「今日9アンダーくらいじゃないと、入ると思わなかったけど、本当に出ちゃって。やっている本人が一番びっくりしています」と、自分が一番目を剥いた。
2013年に、最終ホールのチップインで劇的初Vを飾り、賞金2位で入った2017年大会では、勝つしかない状況で、6打差の大逆転賞金王に輝いた、思い出深い一戦。
「まさか来週も出られると思わず。着替えを全部送っちゃったので。とりあえずいったん家に帰ります」。
思いがけないひと手間も、また嬉しい。
<賞金シード復活>
賞金12位 谷原秀人(3シーズンぶり15回目)※43歳
賞金26位 宮里優作(3シーズンぶり17回目)※41歳
賞金28位 上井邦裕(2シーズンぶり10回目)
賞金33位 高山忠洋(3シーズンぶり17回目)※43歳
賞金43位 J・チョイ(7シーズンぶり5回目)
賞金44位 宋永漢(2シーズンぶり7回目)
賞金45位 矢野東(4シーズンぶり15回目)※44歳
賞金48位 T・クロンパ(2シーズンぶり6回目)
賞金49位 小林伸太郎(4シーズンぶり3日目)
賞金60位 木下裕太(2シーズンぶり2回目)
賞金63位 近藤智弘(2シーズンぶり18回目)※44歳