直前に飛び込んだ今季の最終戦で、41歳が初日から、好位置で飛び出した。
大会2勝の宮里優作が「66」。
1番で奥2メートルのチャンスを決めると、6番パー5は3メートルのイーグルパットも沈めた。
9番では奥から10メートルものバーディトライも入るなど、3週連続の長尺パターも相変わらず好調だ。
先々週の「ダンロップフェニックス」で単独4位入ると、先週の「カシオワールドオープン」では2位タイ。
2週続きの急上昇で、賞金ランク26位に食い込みきゅうきょ3年ぶり9度目の出場を果たして「ごめんね…」。
今週末のサービスを約束していた家族にわびて出て来たが、2年ぶりの有観客開催で、2年半ぶりに地元沖縄から駆けつけたご両親と再会。
「ついて歩いてくれたんですけど、親父も久しぶりの観戦。心配でしたけど、楽しんでくれたみたい」と、思いがけない親孝行は出来た。
「テレビで応援しようと思っていた」と、いう今季の最終戦。
「まさか、出られるとは思ってなかったので。出られるだけでラッキー。プレッシャーもない。満喫しました」と、のびのび好発進しながら、それでも背中にジワジワと、3年ぶりのコースの重圧が来た。
「最初、凄く楽しんでいたけど徐々に首を絞められていく感じ。どんどん視野が狭くなるのがこのコースの特徴です」と、急勾配の18番パー3は、プロ11年目の初優勝を飾った2013年には劇的なチップインパーを決めるなど、自身もいくつかドラマを作ったが「今日は一番攻めやすいピン位置」。
頭では分かっていながらティショットを右のバンカーに外して、この日はボギーを叩いた。
2位タイに後退したが、首位と1差と絶好の位置で飛び出した。
賞金ランク2位で入った2007年大会では、勝つしかない状況で6打差の大逆転。史上初の選手会長・賞金王に就いた思い出だらけの今大会だ。
「賞金1、2、3位がお疲れ気味なので。チャンスがあるかもしれない。鬼の居ぬ間にあと2日で差をつけて…」。
ジャンボ尾崎(7勝)と青木功(4勝)に次ぐ、最多タイ記録の大会3勝目に虎視眈々だ。