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パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 2021

初の賞金1位も、木下稜介の傾く思い

けっこう傾いてます©JGTOimages
賞金2位で迎えたプロ8年目の木下稜介が8位タイで大会を終え、前週までの星野陸也を抜いて自身初の同1位につけた。

7位タイから首位との3差を追った最終日は朝から強い風雨に伸び悩んで3バーディ2ボギーの「71」。
トップを追い切れずに5差の8位タイに終わって「今日は全然ダメ。実力不足。落胆です。パットも入らなかったし、ショットも昨日、今日とちょっと曲がってしまって…」。

不本意な賞金1位に、気持ちはますます揺れる。

同級生の石川遼が米二部ツアーに挑むことを報道で知り、賞金王の夢を蹴って、自身も最終予選会からの挑戦すべきか悩み出したことを打ち明けたのは首位発進した大会初日。

その後、多くの助言が来たが、その中でもベテランの谷原秀人の言葉に心が揺らいでいる。
「谷原さんは絶対にアメリカに行ったほうが上手くなれる、と。ヨーロッパでプレーされていた方なので。そういう方に言われる言葉は大きい。傾きかけてます」。

でも、もし自身初の賞金王なら、師匠と仰ぐ同郷の谷口徹(02、07年)に次いで、出身の奈良から2人目の快挙。
「いやあ、恐れ多いです」と謙遜しながら「ちょっとは認めてくれるかな? 世代交代ですよと(言えるかな?)」と、しばしの夢想。

米二部最終予選のエントリー期限は来月12日。
「最後まで考えると思います。今日のプレーだと、アメリカに行っても全然ダメだと思うので、練習します」。
晴れて賞金1位の贅沢な悩みは続く。

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